進学・進級をする際にはやはり学費が必要です。しかし家計にかかる負担も多いことから、昨今では奨学金を借りて進学や進級を行う方が増えています。
当記事では、特に国立高等専門学校(高専)へ進学をされている方に向けて、奨学金の解説を行っていきます。高専生が独自で借りられる奨学金や、一般的な奨学金支援制度の内容などを解説しているため、これから奨学金を検討している方は是非参考にしていただければ幸いです。
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奨学金の借り先として最もポピュラーといえるのが、日本学生支援機構だと言えるでしょう。日本学生支援機構はJASSOとも呼ばれ、多くの学生が利用をしています。
JASSOから借りることのできる奨学金は大きく分けて「貸与型奨学金」と「給付型奨学金」の2種類があります。こちらでは、それぞれの概要について説明をしていきます。
貸与型奨学金とは、お金を借りるタイプの奨学金になります。貸与型奨学金には第一種奨学金と第二種奨学金があり、どちらを借りるかによって様々な条件が異なってきます。
また、入学時に教材費などまとまって必要なお金が必要な時に「入学時特別増額貸与奨学金」があります。
第一種奨学金は無利子の奨学金です。貸与型は借りた金額を後々返済する義務がありますが、借りている期間に利子がつくことはありません。
JASSOの第一種奨学金は「【無利子の奨学金】第一種奨学金を借りるには?申し込み方法・採用基準を徹底解説!」で詳しく解説をしているので参考にしてください。
第二種奨学金は有利子の奨学金のことをさします。利息はつきますが、奨学金の利子はほかのローンと比べると利率が低い傾向にあります。利率固定方式では、平成19年が1.5%だったことに対し令和元年では0.07%、利率見直し方式では平成19年が0.9%なのに対し令和元年では0.002%と、年々下がっています。
JASSOの第二種奨学金は「【有利子の奨学金】第二種奨学金を借りるには?申し込み方法・採用基準・第一種との違いも解説!」で詳しく解説をしているので参考にしてください。
第一種奨学金または第二種奨学金に加えて、入学月の奨学金の月額に増額して貸与する利子付きの奨学金で「国の教育ローン」に申し込んだけれども利用できなかった生徒が対象となる制度です。
給付型奨学金とは、その名の通り奨学金が給付されるタイプのことです。返済をする義務が生じないため、JASSOの奨学金の中でも一番お得ではあります。
JASSOの給付型奨学金は「【奨学金の新制度】2020年からリニューアルされた日本学生支援機構の「給付型奨学金」とは?」で詳しく解説をしているので参考にしてください。
同じ名称の奨学金制度でも申しこみ時期により採用基準が変わることが多いです。
採用方法を2つに分けると、進学前に申し込む『予約採用』と、進学後に申し込む『在学採用』があります。
日本学生支援機構(JASSO)では予約採用と在学採用の両方の制度がありますが、民間の奨学金ではどちらか片方しかない場合もございますので、申し込まれる際はよく申込条件を確認することが大切です。
予約採用は56月の春採用と1011月の秋採用がありますが、より詳細は申込の締め切りは各学校の奨学金窓口を通して告知があるので、在学中(浪人中の方は在籍していた)の学校に問い合わせてください。
高専生へ向けて奨学金を支給した実績のある団体の奨学金に関しての紹介をしていきます。
公益財団法人天野工業技術研究所では、公共事業として奨学事業を行っています。工業系高校生・大学院後期博士課程学生が対象の奨学金にあわせて、高専生に向けた奨学金も支給をしています。
最終学年に在籍している工業系の高専生を対象としており、2021年度では1名あたり24万円が支給されました。所属している校長からの推薦を受け国立高専機構で審査・推薦をし、取りまとめたものを公益財団法人天野工業技術研究所にて受給者を決定していきます。
詳しくは「公益財団法人天野工業技術研究所」をご覧ください。
(※2022/1/30現在まだ情報が公開されていません、サイトの更新をお待ちいただくか、提供団体にお問い合わせください)
民間企業である公益財団法人似鳥国際奨学財団は、学業が優秀でありながらも、家計事情によって修学が困難なこどものために、人材育成を目的として奨学事業を行っています。18歳以下の日本国内の高校生・高専生に向けて奨学金を給付しています。
ほかの奨学金と併用も可能であり、書類審査・テスト・性格検査・面接などを通過することで受給が可能です。
支給人数
100人
【詳細】
年間100名(高校生・高等専門学校生合わせて)
支給金額
総額:48万円
支給額: 40000円/月
支給期間:1年
詳しくは「公益財団法人似鳥国際奨学財団」をご覧ください。
支給人数
30人
【詳細】
対象となる全課程合計で30名程度
支給金額
総額:24万円
支給額: 月額2万円
支給期間:1年間
詳しくは「公益財団法人酒井CHS振興財団」をご覧ください。
支給人数
5人
【詳細】
5名程度
支給金額
総額:180万円
支給額: 月額3万円
支給期間:正規の最短修業期間
詳しくは「公益財団法人ナガワひまわり財団」をご覧ください。
支給人数
81人
【詳細】
本科生、専攻科生合わせて81名
支給金額
総額:72万円
支給額: 3万円
支給期間:24か月
詳しくは「一般財団法人上田記念財団」をご覧ください。
上記で紹介した奨学金以外にも、高専生が受け取ることが可能な支給制度はあります。ほかにもどのような支給制度があるのかについて、こちらではご紹介をしていきます。
就学支援金とは国の文部科学省によって、経済的な理由による教育格差を是正するためつくられたものです。この就学支援金は授業料の補填に活用します。
就学支援金を受け取るには「在学要件」と「所得要件」を満たしている必要があります。
在学要件は日本国内の高等学校等に在籍しているか、また所得要件は世帯年収が910万円以下であるかが基準となります。
こちらは学校で必要となる授業料以外で、教育に必要となる教育費を補填するためにつくられたものになります。例としては、入学するときに揃える学用品や教材、修学旅行費や教科書費などです。
各都道府県によって給付金額や支給条件は異なるため、気になる方は自治体へ問い合わせることをおすすめします。
高専生が進学・進級をする際には、様々な奨学金を利用することができます。例えば国立高専機構独自の奨学金や、日本学生支援機構の奨学金などです。奨学金によって募集要件や返済の有無は変わるため、応募要項には注意をしましょう。
また高専の公式ホームページには、奨学金について説明がされているところもあります。支給対象から申し込み方法、提出書類などの記載もあるため、一度見てみるのも良いでしょう。
是非当記事で説明した奨学金とあわせて、自分に適した奨学金を利用してみてください。
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