これから進学をする生徒で給付型奨学金は採用基準に該当しないので、「奨学金を無利子で借りたい!」と思っている人は多いのではないでしょうか。実際に奨学金の種類には返済不要の奨学金や、無利子の奨学金、有利子だけど低金利の奨学金など非常に多くの種類があり、一つずつ調べているととても時間がかかってしまいます。
本記事では日本学生支援機構が運営している奨学金の中でも無利子で借りられる「貸与型」の奨学金の採用条件と借りられる金額の解説、さらに民間や自治体の奨学金のなかから無利子で借りられる奨学金をご紹介します。
各奨学金のメリットデメリットを含めて解説していますのでぜひ最後まで読んでみてください。
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奨学金の中で最も有名なのが日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。日本学生支援機構の奨学金は大きく分けて3種類あり、返済の必要がない「給付奨学金」と返済の必要がある「貸与型奨学金」そして入学初年度のみ利用可能な「入学時特別増額貸与奨学金」です。
「貸与型奨学金」には第一種奨学金と第二種奨学金があります。それぞれ分けて解説します。
返済不要の給付奨学金についての詳しい解説はこちら「【奨学金の新制度】2020年からリニューアルされた日本学生支援機構の「給付型学金」とは?」でしているので、気になる方はチェックしてみてください。
無利子の貸与型(返済必須)の奨学金です。経済的に進学することが難しく、特に優秀な成績を修めた学生が対象となります。給付型よりも家計基準が緩く、無利子という点で多くの生徒が希望する奨学金です。
詳しい制度の解説はこちら「【無利子の奨学金】第一種奨学金を借りるには?申し込み方法・採用基準を徹底解説!」でしているので、気になる方はチェックしてみてください。
奨学金を受給するための学力基準は以下の通りです。
その他細かい規定についてはJASSOホームページから確認できます。
次の(1)または(2)のいずれかひとつに該当すること。
(1)高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること。
ただし、上記の基準を満たさない場合であっても、生計維持者(原則父母)の住民税が非課税(市町村民税所得割額が0円)である者、生活保護受給世帯である者または社会的養護を必要とする者であって、次のアまたはイのいずれかに該当する者は、第一種奨学金の学力基準を満たす者として取り扱うことができます。
ア.特定の分野において、特に優れた資質能力を有し、特に優れた学習成績を修める見込みがあること。
イ.学修に意欲があり、特に優れた学習成績を修める見込みがあること。
(2)高等学校卒業程度認定試験合格者であること。
引用:進学前(予約採用)の第一種奨学金の学力基準
家計基準は、生計維持者(原則父母)の年収(給与収入の場合)・所得金額(給与以外の収入の場合)から特別控除額等を差し引いた金額が、世帯人数ごとに設定された収入基準額以下であることです。
その他の細かい規定についてはJASSOホームページから確認できます。
・収入・所得の上限額の目安(予約採用)
世帯人数 | 給与所得 | 給与所得以外 |
3人 | 657万円 | 286万円 |
4人 | 747万円 | 349万円 |
5人 | 922万円 | 514万円 |
第一種奨学金の貸与額は「進学先が大学かそれ以外か」、「国公立なのか私立なのか」と「自宅通学なのか自宅外通学なのか」によって変わり、該当する範囲から借りたい金額を自分で選択することができます。下記の表に貸与額の選択肢をまとめましたので、参考にしてみてください。
国立 | 私立 | ||
自宅通学 | 自宅外通学 | 自宅通学 | 自宅外通学 |
2万円・3万円・4万5千円(月) | 2万円・3万円・4万円・5万1千円(月) | 2万円・3万円・4万円・5万4千円(月) | 2万円・3万円・4万円・5万円・6万4千円(月) |
財団法人やNPO法人などが運営しています。ほとんどの場合、進学後に学校を通じて申込みますが、卒業年次に予約できるものもあります。特定の高校・大学等からしか申込めないものもあります。 給付型(返済不要)の奨学金の割合が多いです。一般に、給付型は所得制限や学力基準が厳しく設定されていて、採用人数も少ない傾向にあります。貸与型(要返済)は無利子の割合が多いです。
学校の事務局の掲示板やガクシーなどの検索サイト、日本学生支援機構のホームページなどで調べることができます。ガクシーの場合、トップページの「条件から探す」から、給付:貸与の項目の中にある「もらえる奨学金(給付)」あるいは「借りる奨学金(貸与)」にチェックを入れて検索してみてください。きっとあなたに合った奨学金が見つかります。
・あしなが育英会
・交通遺児育英会
これらは、病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親が重度後遺障がいで働けない家庭の子どもたちを対象とした無利子の奨学金です。格安の寮もあります。
例えばガクシーでも過去に紹介している「【返済不要の奨学金】電通育英会の奨学金の内容・選考方法を徹底解説」など民間でも返済の必要がない奨学金を運営している企業はたくさんあります。
参考に奨学事業実地企業給付型(返済不要)奨学金の記事を紹介しておきますので、こちらもご覧ください。
・電通育英会の奨学金の内容・選考方法を徹底解説
・キーエンス財団奨学金が2023年2月より募集開始予定!
・似鳥国際奨学財団の奨学金が2023年7月より募集開始!
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経済的理由で学費の準備をすることが難しい家庭の生徒・学生を支援するために、多くの都道府県や市区町村などの自治体が住民を対象に奨学金制度を設けています。大学生向けの奨学金が少ないのが難点です。
多くは無利子です。採用人数は少ないものの、日本学生支援機構の第一種奨学金(無利子)よりも採用基準が厳しくないので、第一種奨学金の採用基準に満たない人でもチャンスがあります。
支給形態は月額貸与が多いですが、入学準備金としてまとまった金額を貸与する地方自治体もあります。
なお、自治体によっては日本学生支援機構など他の奨学金との併用ができない場合があります。
ご自身がお住いの役所のホームページなどで早めに情報収集してください。
・生活福祉資金(教育支援資金)
低所得世帯などを対象とした無利子の貸付制度です。入学に際して必要となる経費のための「就学支度費」と月額貸与となる「教育支援費」があります。詳しくは居住する市区町村の社会福祉協議会にお問合せください。
・母子父子寡婦福祉資金
ひとり親家庭を対象とした無利子の貸付制度です。入学に際して必要となる経費のための「就学支度資金」と月額貸与となる「修学資金」があります。詳しくは居住する市区町村にお問合せください。
・返済免除のある無利子貸付制度
医療系・福祉系の国家資格を目指す学生を対象とする修学支援制度があります。国家資格を取った後、貸与を受けた自治体で指定された施設で一定期間勤務すれば、原則、返済が免除になります。
例
東京都看護師等修学資金
保育士修学資金貸付(東京都社会福祉協議会)
大阪府介護福祉士等修学資金貸付
鳥取県理学療法士、作業療法士、言語聴覚士修学資金貸付
児童養護施設退所者等に対する自立支援資金貸付(東京都社会福祉協議会)
学業に優れ経済的な理由で修学が困難な者で、日本学生支援機構の奨学金に採用されなかった学生等を対象に 無利子貸付制度を採用している大学もあります。
いかがでしたでしょうか。給付型の奨学金は採用基準が厳しいので誰でも利用できるという訳ではありません。
給付型の奨学金に採用されなくても進学を諦めないでください。無利子で借りられる奨学金は多くあります。まずは、採用枠がなく、返済が困難なとき救済措置がある日本学生支援機構の第一種奨学金を検討しましょう。自治体の奨学金は採用人数が少ないものの、日本学生支援機構の第一種奨学金よりも採用基準が厳しくないので、第一種奨学金の採用基準に満たない人でもチャンスがあります。自分に合った奨学金に応募しましょう。
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