【奨学金は一括で返済できる?】奨学金を一括で返すメリットと共に解説!

calendar_today 2021-10-12 update 2024-12-06
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「奨学金を一括返済することにメリットはありますか?」そのような疑問をもつ方のために、このコラムでは奨学金を一括返済するメリット・デメリットを解説します。

日本の就学率(専門学校・大学・短期大学等)は80%を超えており、奨学金の利用者も増えています。奨学金にはいろいろな種類がありますが、今回は利用者が多い日本学生支援機構の奨学金をもとに考えていきます。

目次

  1. 奨学金の一括返済(繰り上げ返還)とは何ですか?
  2. 奨学金の前払いのメリット
  3. 奨学金の一括返済(繰り上げ返還)方法
  4. 一括返済を申請できるタイミングは?
  5. 一括返済後に支払いを休憩することはできる?
  6. 一括支払いの有無により、返済総額はどのくらい変わる?
  7. まとめ
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奨学金の一括返済(繰り上げ返還)とは何ですか?

日本学生支援機構(JASSO)が提供する奨学金には、返済不要の給付型奨学金と卒業後の返還が必要な貸与型奨学金の2種類があります。 2017年にJASSO奨学金を受給した学生数は129万人に達し、大学などの学生のうち2.7人に1人がこの奨学金を利用しています。

貸与型奨学金を受給した場合は、大学または専門学校などを卒業した後に返還を行います。その際に、月ごとの返還日を待たずにいつでも前払いをすることもできます。これが奨学金の一括返済(繰り上げ返還)です。

奨学金の前払いのメリット

貸与型奨学金には、無利子の第一種奨学金と有利子(上限利率3%)の第二種奨学金の2種類があります。利子が存在する第二種奨学金の場合、貸付金額と、その残高に応じた利子の合計から、月毎の返還額を設定して返還します(定額返還方式)。

この有利子の第二種奨学金を返還日より前に支払えば、前払いした元本部分に加えて元々支払うことになっていた利子を支払う必要がなくなります。それに応じて、返還総額が減るというメリットがあります。

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奨学金の一括返済(繰り上げ返還)方法

基本的に、奨学金の一括返済(繰り上げ返還)の申し込みは、インターネットを利用した「スカラネット・パーソナル」で行います。ただし「スカラネット・パーソナル」による申請には、返還口座の登録が必要であり、登録ができない場合は、郵送、FAX、電話による申請が必要です。

また、利子の有無により一括返済の金額が異なるため、第一種奨学金と第二種奨学金の違いを以下に示します。

第一種奨学金

第一種奨学金の場合は利子がないため、毎月元本のみを返還していきます。そのため、前払いを行っても返還総額は変化せず、前払い期間が短縮されるだけとなります。

※詳しい解説はこちら「【無利子の奨学金】第一種奨学金を借りるには?申し込み方法・採用基準を徹底解説!」をご覧ください。

第二種奨学金

第二種奨学金の場合、月々の返還額には、その時の残高に応じた利子が含まれます。前払い額は元本部分のみで、期限が到来していない部分については、その期間の利子の支払いは不要です。したがって、前払いをしたときの金額は、その期間中で返済予定の合計の金額よりも利子が少なくなります。

※詳しい解説はこちら「【有利子の奨学金】第二種奨学金を借りるには?申し込み方法・採用基準・第一種との違いも解説!」をご覧ください。

どちらの奨学金を受給しているかに関わらず、申し込みの際に「何回分を繰り上げ返済するか(A)」または「上限いくらで繰り上げ返済するか(B)」を選択し、それに応じて計算された金額が、返還口座から自動的に差し引かれます。 Bの場合、希望額に近い前払金額が設定されます。

Aの場合もBの場合も返還期間は、前払いの回数が多いほど短縮されます。

一括返済を申請できるタイミングは?

貸与終了後はいつでも一括返済を申し込むことができます。ただし、返還開始を半年まで延期できる制度を利用した場合、この延期期間中にも利子が請求されます。返還開始の延期をしている期間は、早期に前払いを申請した場合でも、その期間中の利子を減額することはできません。

一括返済後に支払いを休憩することはできる?

前払い後は、前払いの回数分返還期間が短縮されます。返還は翌月から通常通り継続しますので、一括支払いをしたからといってその期間の返還を休むことができるわけではありません。

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一括支払いの有無により、返還総額はどのくらい変わる?

例として、借入額が120万円、月々の返還額が約1.93%の場合、月々の返還額は9423円、144回払いとなります。

33回目までの支払いで34回から43回に10回進んだ場合、その場合の月々の支払い額は、34回目(当月)に9423円、35回目は元利7回になります。 43回目まで(一括払い)。総額16,620円は81,043円です。通常の返還の場合、その期間の合計支払額は94,230円ですので、10回の前払いで13,187円減額されます。

返還時期が早いほど利息の返還額に対する比率が大きくなるため、返還が早ければ早いほど、返還総額は少なくなります

まとめ

利子の有無によってメリットは異なりますが、利子のある第二種奨学金を借りている方は、返還総額を減らすことができるので、なるべく前払いしたほうが良いでしょう。

無利子の第一種奨学金を貸与した場合、返還総額が変わらないという点では、前払いのメリットはあまりないと言えます。 ただし、将来の住宅ローンの借り入れなどに影響を与えないように、早期の一括返済を検討することも良いでしょう。

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