奨学金の利用を考えている方の中には「奨学金の引き落とし口座のおすすめを知りたい」「奨学金の返済に危機感を感じる」という人も多いかと思います。
この記事では、奨学金の受け取り/返済におすすめの銀行と、銀行を決める際の考え方を紹介します。また、口座開設や口座変更の方法について説明しておりますので、ぜひご覧ください。
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奨学金を申し込みする際に選択する必要のある引き落とし口座ですが、日本学生支援機構(JASSO)から指定されている金融機関が幅広いため、多くの人が「どの口座を使うべきか?」と困っているでしょう。
確かに、日本学生支援機構が指定している金融機関は下表のように10種類あり、どの銀行を使うべきかわからないという気持ちがわかります。
今回は、日本学生支援機構の奨学金の借り入れ・返還におすすめの口座をご紹介します。
日本学生支援機構の奨学金口座としてどの口座を使うのか迷っている方のお役に立てば幸いです。
日本学生支援機構が指定している口座の中で、おすすめの銀行は「ゆうちょ銀行」です。ゆうちょ銀行は、日本学生支援機構が指定するリレー口座にも対応しています。
日本学生支援機構のリレー口座としてゆうちょ銀行がおすすめな理由は以下のとおりです。
これがゆうちょ銀行の最大のメリットです。
ゆうちょ銀行は郵便局をベースにATMを設置しているため、他の金融機関に比べて圧倒的に多くのATMがあります。
また、近年、ファミリーマートとの連携によりゆうちょ銀行専用のATMが設置され、より便利になりました。
ゆうちょ銀行では、専用ATMから出金する場合、土日祝日でも引き出し手数料がかかりません。また、ファミリーマートに設置されているゆうちょ銀行のATMは24時間営業で、いつでも引き出しは無料です。
ゆうちょ銀行は、手数料の節約という点で大きなアドバンテージがあります。
ゆうちょ銀行では、どんなバイト先であっても指定することができます。
また、ゆうちょ銀行は全国に展開しているので、東京に住んでいても田舎に住んでいても利用できます。
通常貯蓄貯金とは、10万円以上の残高がある場合に、通常よりも高い金利が適用される口座で、現金の出し入れも自由にできます。
ただし、自動送金・出金はできませんので、通常貯金と組み合わせる必要があります。
例えば、奨学金返還の振込や生活費の引き出しは通常貯金で行われ、現金の支払いは通常貯蓄貯金で行われます。
口座間での送金は無料です。
通常貯蓄預金は高金利かつ手数料がかからないため、そちらを使用することをおすすめします。
次に、奨学金の振替口座を決定する際のポイントについて、以下の4つを紹介します。
奨学金の振込先を決める際の最初のポイントは、振込先として指定できる銀行口座を利用することです。
これは当然のことであり、振込先として指定できない金融機関はリレー口座にはなりません。
リレー口座として利用できない金融機関には、楽天銀行、イオン銀行、セブン銀行などのインターネット専用銀行や外国の金融機関があります。これらのカテゴリーのいずれかに該当する場合、口座を奨学金リレー口座として使用することはできませんのでご注意ください。
また、リレー口座は本人名義の口座のみ指定できます。親など代理人の口座を振込先として指定することはできません。
これらのことを念頭に置いてリレー口座を選択し、必要ならば新しい口座を開きます。
奨学金の振込口座を決める際の2つ目のポイントは、アルバイトの給与振込口座としても利用できる銀行口座にすることです。
各口座がそれぞれの用途にのみ使用できる場合、デメリットしか生まれません。
たとえば、奨学金、バイトの給与、および生活費に対して個別の口座があるとします。この場合、お金は2つの別々の口座(奨学金用とバイトの給与用)に入ので、生活費を支払うためには生活費用の口座にそれを移すことが必要になります。
このような口座間での送金には手数料がかかります。手数料を節約したい場合は、一度引き出してから特定の口座に入金するという手間がかかります。
ですので、可能であれば1つの口座に集約できるような金融機関を選択してください。
奨学金の振替口座を決める際の3つ目のポイントは、自宅や大学の近くにATMがある銀行を使うことです。
ATMからお金を引き出すには、金融機関専用のATMに行く必要があるため、自宅や大学の近くにATMがない金融機関の口座を利用するのは非常に不便です。
口座を決める前に、その地域の金融機関やATMの場所を確認しましょう。
奨学金振替口座を決める際の4つ目のポイントは、取引手数料の少ない銀行口座を利用することです。
先ほど紹介したゆうちょ銀行や三井住友銀行がこれにあたりますす。基本的に、各銀行で管理されているATMの場合、手数料はかかりません。
しかし、近年、金融業界の利益不足により、一部の銀行では利用手数料を引き上げています。たとえば、地方の銀行では、平日の営業時間中は引き出し手数料が無料ですが、週末や祝日の場合は手数料を徴収していることが多いです。
このことを考慮すると、利用者本人が銀行を利用する時間帯を考えた上で口座を選択することも大切です。
次に、奨学金の返還のための口座を選ぶ際の2つのポイントを紹介します。
ポイントを紹介する前に、そもそも口座振替(リレー口座)とは何なのか説明します。
口座振替(リレー口座)は、奨学金の返還のための口座です。
「リレー口座」という言葉は、奨学生が卒業後に返還したお金を後輩の奨学生が使う、という状態が奨学金のリレーになっているということに由来しています。
リレ口座の振替手数料は現在のところ無料です。
奨学金を返還するために必ず必要な口座ですので、リレー口座の申請が義務付けられています。
ここから、奨学金返還に利用するリレー口座の選び方をご紹介します。リレー口座を選ぶ際の1つ目のポイントは、指定された金融機関から選ぶことです。
当然のことながら、日本学生支援機構がリレー口座として指定していない金融機関の口座を選択することはできません。日本学生支援機構がリレー口座に指定している金融機関は、ゆうちょ銀行、市営銀行、地方銀行、信託銀行など、奨学金振込に指定されている金融機関と同じです。
そのため、
インターネットバンク
イオン銀行
セブン銀行
一部の金融機関口座はリレー口座にできません。
リレー口座を選択する際の2つ目のポイントは、あなたが就職する会社の給与が振り込まれる口座と同じにすることです。
給料の振込口座ではお金が増えていくのに対して、リレー口座ではお金が減っていきます。
もしこの2つを別々で用意した場合、給与振込口座からリレー口座への送金しなければならないので、送金手数料がかかります。口座間での送金をしないとしても、ATMに行ってお金を移動するという手間がかかります。
また、残高不足で返還できない場合は、1回なら問題ありませんが、連続して複数回返済できないと、滞納金が発生し、返還額が増加します。また、返還ができなかったという通知が届きます。
3回連続で返還できない場合は、保証人または連帯保証人に連絡することが重要です。
残高不足で返還できなくなることを回避するため、リレー口座と給与口座は同じにすることをおすすめします。
次に、大学生がどのように口座を開設するかを説明します。次の2つの手順で口座を開設できます。
アカウントを開設するには、まず必要なものを準備します。
必要なものは
・銀行印鑑
・本人が確認できる証明書
の2つがあります。
準備ができたら、次の手順に進みます。
次のステップは、銀行に行くか、インターネット上で口座を開くことです。銀行に行って口座を開設する場合は、申込書を記入して銀行窓口に提出してください。その場で口座を開設し、取引を行うことができます。
一方、インターネットで口座を開設する場合でも、必要な情報を入力する必要があります。本人が確認できる書類の画像を提出することで口座を開設することができます。銀行によっては、オンラインで手続きをする際に印鑑が必要ない場合もあります。
インターネットで口座を開設された場合、提出後に書類が審査されますので、当日取引はできません。また、ペーパーレス化の傾向により通帳が発行されない場合があります。
銀行に良く手間を省けるので、インターネットで銀行口座を開設することをおすすめします。
奨学金の預け入れと返還のための口座は変更することができますが、奨学金振込口座(預け入れ口座)を変更したい場合は、学校に問い合わせる必要があります。
学校の日本学生支援機構の連絡窓口がある部署に連絡し、振込口座変更届を受け取ります。そこに必要な情報を記入し、学校に提出してください。原則として、変更通知が提出された翌月から変更されるようになっています。
ただし、変更が遅れる場合もありますので、前の口座を解約する場合は、変更されたことを確認してから解約してください。
ちなみに、奨学金を返還するための口座を変更する方法は2種類あります。
1つ目は、変更したい口座の金融機関に申請書を提出する方法です。
申請書は、日本学生支援機構のホームページからダウンロードするか、奨学金相談センターに郵送で申し込んで取り寄せることができます。
申請書を記入して金融機関に提出すると手続きが完了します。
2つ目は、日本学生支援機構に申請書を郵送する方法です。
申込書の取得方法は、1つ目の方法と同じです。
どちらの方法でも、リレー口座の変更が完了するまでに約1〜2か月かかります。
前の口座を解約する前に、変更が完了しているかを確認しましょう。
いかがでしたでしょうか?こうした口座周りのトラブルで奨学金の支払いが滞納してしまい、金融機関のブラックリストに入ってしまっては元も子もありません。正しい知識をつけて奨学金の借入と返済を行っていきましょう。
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また奨学金を申し込むために必要なことは【奨学金ってどうやって借りるの?】国内の様々な奨学金の借り方を徹底解説で解説してますので参考にしてください。