奨学金を申請したものの採用されなかった方の中には、「基準を満たしているはずなのになぜ落ちたのだろう?」「この後どうすればいいのだろう?」と焦る方も多いかと思います。
ですが、奨学金申請通らなかった場合でも、あなたの教育費をカバーする方法は他にもたくさんあります。
この記事では、学生向けの奨学金提供でよく知られている日本学生支援機構の奨学金の落選の原因と解決策をご紹介します。
日本学生支援機構が提供する奨学金以外の授業料減額・免除方法についても説明しますので、参考にしてください。奨学金についての理解を深めるのに役立てていただければ幸いです。
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奨学金申請で落選する理由として、主に次の5つが挙げられます。
世帯収入が基準を上回っている場合は、学業成績などの基準を満たしていても奨学金を受け取ることができません。収入基準は、利用する奨学金によって異なりますのでよく確認してください。
例えば、3人世帯(うち1人が会社員)の学生が高校時代に予約申請をする場合の収入基準は、無利子の第一種奨学金は657万円以下、有利子の第二種奨学金は1,090万円以下になります。
年収基準の詳細については、以下の表を参照してください。
<第一種奨学金>
世帯人数 | 給与所得者 | 給与所得者以外 |
3人 | 657万円 | 286万円 |
4人 | 747万円 | 349万円 |
5人 | 922万円 | 514万円 |
<第二種奨学金>
世帯人数 | 給与所得者 | 給与所得者以外 |
3人 | 1009万円 | 601万円 |
4人 | 1100万円 | 692万円 |
5人 | 1300万円 | 892万円 |
奨学金は、ある程度の学力と成績がなければ受けられません。
使用する奨学金によって基準は異なりますが、例えば無利子の第一種奨学金の場合、申請時の平均成績は3.5以上である必要があります。
有利子の第二種奨学金の方は条件は緩いですが、それでもある程度の学業成績が必要となるので、一生懸命勉強する必要があります。
奨学金の利用には、基本的に保証人が必要です。保証人は通常親ですが、親が借金整理中(破産など)の場合は保証人になることはできません。また、65歳以上の方は保証人になれないというルールもあります。
保証人が見つからない場合は、機関保証と呼ばれる制度がありますので、必ず積極的に利用してください。機関保証とは、保証機関の連帯保証を受ける制度です。保証料がかかるというデメリットはありますが、他の人に迷惑をかけることなく自己責任で奨学金を利用できるというメリットがあります。
日本学生支援機構の奨学金の募集人数は決して無制限ではありません。応募枠は事前に決められているため、収入や学力の基準を満たしていても却下される場合があります。
私立か国公立かなど学校の種類によって応募枠の数は異なりますので、進学前に申請して落選しても大学進学後に再申請するなどして、諦めずにやり直しましょう。
奨学金を申請するには、書類を提出する必要があります。もちろん、これらの書類が不完全な場合、奨学金を受け取ることはできません。
では申請に通らなかったがどうしても受け取りたいという場合にどうすればいいのかについて、2つの解決策をこの章で紹介します。
一度落ちたからと言ってその後ずっと奨学金を受け取れないわけではありません。あきらめずに再チャレンジしましょう。
第二種奨学金は、有利子の貸与型奨学金です。無利子の第一種奨学金に比べ、選考基準が緩くなります。
収入の基準は第一種奨学金と同様に800万円以下ですが、成績の基準は平均以上で卒業できる可能性があれば満たすことができます。第一種と第二種の両方を同時に申請することができますので、ぜひ一緒に申請してください。
また第二種奨学金は、高校3年生の10月に再度申し込みのチャンスがありますので、一度だめでもまた申し込むと良いでしょう。そこでだめでも、進学後に在学採用でまた申し込むことができますので、あきらめず何度もチャレンジしましょう。
奨学金は日本学生支援機構以外にも民間の団体が数多く支給しています。
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いかがでしたでしょうか。奨学金に落ちたからと言って焦る必要はありません。落ち着いて原因を探し、再チャレンジしたり、他の奨学金を探してみたりしましょう。
申請が通ったら、計画としっかりと立てて安全に奨学金を活用し、あなたの夢をかなえてください。