奨学金について調べていると、よく「貸与型」や「給付型」というワードを目にします。言葉自体は知っているが「どう違うのか?」「どんな種類があるのかよくわからない」という方は多いのではないでしょうか?
そのような方に向けて本記事では奨学金の「貸与型」と「給付型」の違いから、何を最初に申し込むべきか?そしてそれぞれの申し込み方法を徹底解説しています。
また、ガクシーでは充実した奨学金検索機能や、アカウント登録後のリマインド機能から、あなたに合った奨学金を見つけ忘れずに申し込みをするところまでサポートしています。
申し込みの期日のリマインドや、お得な奨学金情報は会員登録をすると受け取ることができます。 是非登録してお得な奨学金情報を漏らさずチェックしてください。
▼会員登録する
https://gaxi.jp/auth/login
まず奨学金制度とは、経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行う制度のことを言います。また、経済や社会情勢などを踏まえて、学生などが安心して学べるよう、「貸与」と「給付」の2種類の制度を設けています。
日本学生支援機構の奨学金にも、「貸与型」の奨学金と「給付型」の奨学金が存在します。日本学生支援機構の給付型奨学金は2020年4月から始まった奨学金の新しい支援制度です。
大きな違いとしては返還義務の有無です。
採用基準や支給額もそれぞれ違っているので、どの奨学金が自分にあっているかを知っておくと便利です。以下の章からは日本学生支援機構の奨学金を例にして「貸与型」と「給付型」を詳しく掘り下げていきます。
日本学生支援機構の貸与型の奨学金には、第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)の2種類が存在します。貸与型の第一種奨学金は特に優れた学生、かつ経済的理由により著しく修学困難な人に貸与することとなっており、第二種奨学金(有利子)に比べ採用基準が厳しくなっています。
第一種奨学金(無利子)を大学在学中に受ける場合(予約採用で)の大まかな採用条件は以下の通りです。
【家計基準】
生計維持者の収入・所得の目安
給与所得 | 給与所得以外 | |
3人世帯 | 657万円未満 | 286万円未満 |
4人世帯 | 747万円未満 | 349万円未満 |
5人世帯 | 922万円未満 | 513万円未満 |
ただし、収入条件は、世帯人数や給与所得かそれ以外かで細かく分かれているので、あくまで目安である。
【学力基準】
第二種奨学金(有利子)は第一種奨学金(無利子)と比べると採用基準が広く設けられています。また、第二種奨学金は、上限年3%の利子を含めた返還が必要です。実際の返還利率はその時々の経済情勢によって決定される仕組みとなっているため、返還利率が気になる方は毎回確認するようにしましょう。
第二種奨学金(有利子)の採用条件は以下の通りです。
【家計基準】
生計維持者の収入・所得の目安
給与所得 | 給与所得以外 | |
3人世帯 | 1009万円未満 | 601万円未満 |
4人世帯 | 1100万円未満 | 692万円未満 |
5人世帯 | 1300万円未満 | 892万円未満 |
ただし、収入条件は、世帯人数や給与所得かそれ以外かで細かく分かれているので、あくまで目安である。
【学力基準】
日本学生支援機構(JASSO)の貸与型の奨学金は併用・併願も可能です。第一種奨学金だけでは、修学の維持が困難である場合、第二種奨学金の貸与も併せて受けることが可能なため、事前に進学先でかかる費用を把握しておきましょう。
2020年4月から新たに給付型奨学金に新制度が設けられました。新制度の奨学金制度は、日本学生支援機構(JASSO)の「給付型奨学金」と進学した大学などでの「入学金や授業料の免除・減額」がセットになっています。つまり、給付型奨学金を受けられる方は、制度対象の進学先であれば、授業料等の減免の支援対象となるのです。
給付型奨学金の採用条件の基準は大きく分けて「学力基準」「世帯の収入」「世帯の資産」の3つがあります。
入学後1年を経過していない人の場合、次の1~3のいずれかに該当すること。
- 高等学校等における評定平均値が3.5以上であること、又は、入学者選抜試験の成績が入学者の上位2分の1の範囲に属すること
- 高等学校卒業程度認定試験の合格者であること
- 将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書等により確認できること
引用:進学後(在学採用)の給付奨学金の学力基準|独立行政法人日本学生支援機構
入学後1年以上を経過した人の場合、次の1、2のいずれかに該当すること。
- GPA(平均成績)等が在学する学部等における上位2分の1の範囲に属すること
- 修得した単位数が標準単位数以上であり、かつ、将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書により確認できること。
給付型奨学金の利用には世帯の収入要件が設けられており、学生本人と生計維持者が以下の基準に該当する必要があります。また収入に応じて3つの区分ごとに支給される金額が異なります。
【第1区分】 あなたと生計維持者の市町村民税所得割が非課税であること。
【第2区分】 あなたと生計維持者の支給額算定基準額(※)の合計が100円以上25,600円未満であること。
【第3区分】 あなたと生計維持者の支給額算定基準額(※)の合計が25,600円以上51,300円未満であること。
※支給額算定基準額=課税標準額×6%-(調整控除額+調整額)(100円未満切り捨て)
学生本人と生計維持者の資産額の合計が、2,000万円未満の場合に限って給付型奨学金を申し込むことが可能です。ただし、ここでの資産とは現金や投資用資産として保有する預貯金や有価証券を指し、不動産は含みません。
貸与型奨学金に比べ、学力が要因で奨学金の申し込みができないということはありません。しかし、貸与型奨学金に比べて世帯年収などの基準が非常に厳しくなったため、給付型奨学金の申し込みを検討する場合は自分が対象者であるかどうかの確認をするようにしましょう。
奨学金の申込みは、在学中または卒業した高校に申し出て手続きを行う「予約採用」と、在学中の大学や専門学校に申し出て手続きを行う「在学採用」があります。どちらも在学中の学校の奨学金の相談窓口へ申し出ましょう。
また申し込み時期は奨学金の種類によって異なるため、事前に把握しておく必要があります。申し込みギリギリに焦って書類を揃えることになる前に、文科省のホームページや学校の相談窓口などで聞いておくと良いでしょう。計画的に申し込む奨学金だけでなく、進学後に家計支持者の失職や病気、事故などで家計が急変し、急遽奨学金が必要になった場合でも申し込める奨学金もあります。
緊急時の奨学金について知りたい方はこちら奨学金が緊急で必要になったときは?~困ったときに申請できる奨学金制度をご紹介~をご覧ください。
ここからはおすすめの奨学金を紹介します。
今回は大学向けの奨学金のみのご紹介となります。
高校・高専・大学院・短大の奨学金が知りたい方は【給付型奨学金がすごい!】返済不要のオススメ奨学金を30種類ご紹介!をご参考にしてください。
支給人数
12人
【詳細】
12名
支給金額
総額:30万円
支給額: 各8月に10万円給付
支給期間:2年次より3年間
詳細は「一般財団法人大学生奨学財団(学奨財団)|学奨財団奨学金 第2期」からご覧ください。
支給人数
60人
【詳細】
東京都内の高校、大学に在学、または東京都内に居住し高校、大学等に在学している学生
約60名
支給金額
総額:576万円
支給額: 月額120000円
支給期間:卒業(修了)までの最短修業期間
詳細は「一般財団法人守谷育英会」からご覧ください。
支給人数
45人
【詳細】
45名
支給金額
総額:162万円
支給額: 月額45000円
支給期間:標準修業年限36ヶ月
詳細は「公益財団法人東京海上各務記念財団」からご覧ください。
支給人数
30人
【詳細】
30名
支給金額
総額:120万円
支給額: 年額1200000円
支給期間:1年だが更新可
詳細は「一般財団法人人間塾」からご覧ください。
支給人数
58人
【詳細】
※大学指定あり※
58名
支給金額
総額:240万円
支給額: 年額600000円
支給期間:令和3年4月〜学部の修了年限迄
詳細は「公益財団法人木下記念事業団」からご覧ください。
支給人数
60人
【詳細】
※大学指定あり※
大学及び大学院から計60名
支給金額
総額:198万円
支給額: 月額45000円(自宅外通学者は55000円)
支給期間:2年次より最短修業年
詳細は「公益財団法人日本証券奨学財団」からご覧ください。
奨学金は学費を理由に進学を諦めることがないように設けられた制度です。制度や内容を知っておくことで進学に対する希望を無くさず学業に取り組めるので、自分にあった奨学金を探し、内容などをしっかり確認するようにしましょう。
ガクシーでは充実した奨学金検索機能や、アカウント登録後のリマインド機能から、あなたに合った奨学金を見つけ忘れずに申し込みをするところまでサポートしています。
申し込みの期日のリマインドや、お得な奨学金情報は会員登録をすると受け取ることができます。 是非登録してお得な奨学金情報を漏らさずチェックしてください。
▼会員登録する
https://gaxi.jp/auth/login