
インターンシップや本選考へのエントリーでは、書類選考のプロセスを設けている企業がほとんどです。就活生が企業と接点を持つには、まずエントリーシートを記入して提出し、選考に合格して初めて次のステップに進めます。
エントリーシートにはさまざまな記入項目がありますが、そのなかで多くの就活生を悩ませるのが、志望動機です。いざ、志望動機を書こうとしても何を書けばよいのか思いつかず、つまずいてしまうのです。
企業側にとって、志望動機は、応募者の本気度や志望度を測る重要な指標です。そのため、志望動機の質が、書類選考通過を左右するといっても過言ではありません。
この記事では、「なぜ志望動機が書けないのか」の原因を知り、正しく対処する方法を解説します。
ガクシーTalentは、課外活動・長期インターン・給付奨学金の選考歴を独自評価し、優良企業の非公開求人や特別選考枠を提供する就活サービスです。
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詳細を見る結論から言えば、志望動機が書けないときはテンプレートやフレームワークといった型に頼るのが正解です。エントリーシートの書き方は、基本的な型がある程度決まっており、その型に沿って書いていけば、概ねうまくいくことが多いものです。
志望動機における一般的なフレームワークは以下のとおりです。
【志望動機のフレームワーク】
これらのフレームワークの各項目にあてはめる要素を、一つひとつ集めていくイメージで書いていけば、完成度の高い志望動機に仕上がるでしょう。
読んでもらえる志望動機にするためには、文章力を磨くことが重要です。「就活は作文から始まる。文章を書こう!」では、就活における作文の重要性を解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
実際、志望動機が書けないと悩む就活生はどのくらいいるのでしょうか。具体的な統計はありませんが、リクルート社の調査に興味深い結果が示されています。
「就活に生成AIを使ったことがあるか」という設問に対し、14.5%が「使用した」と回答しています。
2024年の時点では少数派ながら、その中でも志望動機や自己PRなどエントリーシートの作成に使用した人が多いという結果でした。

なかには生成AIから得た回答を、そのままエントリーシートに記入した人もいたほどです。それだけ志望動機を書くことに、難しさを感じていることの現れとも捉えられるでしょう。

志望動機が書けないと悩んだら、まず原因を考えてみましょう。以下のいずれか、あるいは複数同時に当てはまる人が多いのではないでしょうか。
書けない原因を理解すれば、志望動機を書く際に必要なことがわかってきます。それぞれ解説していきます。
志望動機が書けないのは、まず自己分析が不足していることが原因です。
この二つがはっきりしていないため、自分の強みがわからず、志望動機に反映できないのです。
また、以下に挙げるようないわゆる「就活の軸」が明確になっていないことも問題です。
これらは、深い自己分析をすることができなければ、言語化することが難しい領域です。ここを理解できると、企業のどの要素に魅力を感じるのか、それが自分のどの特性に由来するものかがわかってきます。
就活の軸については、「就活の軸」が就活成功の鍵?!その理由とは」でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
企業研究の不足も、志望動機が書けなくなる理由の一つです。「なんとなくこの会社が気になる」けれども、そこまで深く知っているわけではない。そのような状態であれば、明確な志望動機は出てこないでしょう。
インターネットで企業情報は簡単に調べられますが、その内容だけではその企業独自の魅力を実感として理解することは難しいものです。熱意の伝わる志望動機を書くには、行動力を発揮して、より一歩踏み込んだ企業研究が必要です。
志望動機が書けないのは、そもそもその企業に対する志望度が、それほど高くないのかもしれません。実際のところ就活では、確実に内定を獲得するために、できるだけ多くの企業にエントリーする必要があります。そのなかには、さほど志望度の高くない企業も含まれるのではないでしょうか。
そうした企業に対してはモチベーションが上がらず、企業研究も捗りづらいでしょう。興味が持てるポイントを探して志望動機につなげていく作業が必要になるため、思うように書けず時間がかかってしまうのです。
就活をはじめたばかりのころは、エントリーシートの書き方のイメージができていないことも多いでしょう。どのような内容を盛り込めばよいのか、そのためにどんな情報を集めればよいのかなど、まったく見当がつかない場合もあるでしょう。
そのようなときは、まず就活の方法を手引きしてくれる、サイトや動画をお手本にすることです。頼りすぎはよくありませんが、最初のうちはこうした情報を参考にして真似していき、慣れてきたら自分なりのアレンジを加えていけばよいでしょう。
就職活動は自分と企業のマッチング活動です。マッチングには、自分の強みや価値観を把握するための「自己分析」と企業のニーズを把握するための「企業研究」は欠かせません。
自分の信念や価値観と企業の求める人物像や理念との共通点が一致すれば、言語化してアピールしましょう。自分が入社後に企業でどのように活躍したいか、具体的なイメージを盛り込むのもおすすめです。
自分と企業とのマッチングポイントを見つけることで、志望動機としてアピールできるだけでなく、入社後のミスマッチを避けることにもつながります。
「自己分析」と「企業研究」を通して、自分と企業との共通点を見つけ、納得のいく内定を獲得しましょう。
(23卒 福祉業界内定 女性)

志望動機がうまく書けないと感じたら、前述の原因を考慮して、以下の対処法を試してみてください。
それぞれ見ていきましょう。
まず、立派な志望動機を書こうとして構えすぎていませんか。採用担当者の目を引こうとして、背伸びや取りつくろいをしても、逆効果になりがちです。難しく考えずにシンプルに自分の内面を素直に出したほうが、意外と相手には伝わるものです。
採用担当者は膨大な量のエントリーシートに目を通すため、考え過ぎたあげくわかりにくい志望動機を出すと、最後まで読んでもらえない可能性があります。また、背伸びや取り繕った志望動機は簡単に見抜くものです。難しく考えずに、まずは箇条書きで構わないので、自分の頭のなかの考えをすべて紙に書き出すなどして、整理することからはじめてみてください。
前述の「就活の軸」と同様に、「企業選びの軸」を明確にするのもよい方法です。自己分析の一環として、企業選びの際に自分が何を重視しているか、洗い出してはっきりさせましょう。「やりがい」「社風」「教育制度」「人間関係」など、働くうえで自分が大切にしたい要素を上位三つに絞り込みます。
自分がなぜ働くのか、何のために働くのかが理解できれば、「それが実現できそうな会社か?」という視点がでてくるはずです。実現できそうな会社であれば当然、志望度は高いわけですから、その会社の強みを見つけ、志望動機につなげられるでしょう。
インターネットの情報だけで志望動機を書こうとすると、他の就活生と差別化は図れません。採用担当者の目を引く、熱意のこもった志望動機を書くには、一歩踏み込んだ企業研究で企業への理解を深めることが重要です。
大学のキャリアセンターやエージェントなどに出向き、自分の足で情報を集めましょう。OB・OG訪問や、インターンに参加するなど、その会社で実際に働いている人の話を聞ければベストです。その人たちに魅力を感じれば、その感じた魅力を切り口に志望動機を構成することもできるでしょう。
自身の原体験を切り口に、志望動機を書いていく手法もあります。原体験とは、その業界や企業に興味を持ったきっかけとなった経験のことです。なぜ自分はその会社に興味を持つに至ったのか、過去の経験を振り返ってみます。
「製品の性能のよさに感銘を受けファンになった」「素晴らしいサービスを受けて感動した」など、原体験は人によってさまざまです。原体験となった出来事を特定し、そこから膨らませていくと、気持ちのこもった志望動機が書けるのではないでしょうか。原体験は自分だけのものであるため、他の就活生とかぶりにくい点もメリットです。
せっかく就職するのであれば、自分の得意なことを活かして活躍したいと考えるのは当然のことだと思います。自己分析がしっかりできていれば、自分の得意なこと・強みを切り口に志望動機を考えてみるのもよい方法です。
これまでの人生で、「これだけは人に負けない」と自信が持てるスキルはないか振り返ってみてください。もしあれば、それを活かしたいというのも立派な志望動機になります。その際に注意したいのは、あくまで「その強みを活かし、会社に貢献したい」というスタンスを忘れないことです。
正直、私は最初「志望動機がまったく書けないタイプ」でした。どの企業にも“良いところ”は感じるのに、「なぜそこなのか」を言葉にしようとすると筆が止まってしまって。特に福祉業界はどの法人も理念が似ていて、どこを軸に選べばいいのかが分からない状況でした。
転機になったのは、“企業選びの軸”を一度自分の中で整理したことでした。私は大学時代、地域の高齢者支援サークルで活動していて、「利用者さんの生活を尊重する支援がしたい」という想いがあったので、「その人らしさを大切にできる環境があるか」を軸にして企業を探すようにしました。すると自然と、志望動機も「なぜその法人を選んだのか」が書きやすくなりました。
また、文章に詰まったときは、難しく考えず「どんなときに仕事のやりがいを感じたいか」を原体験から書き出しました。私はサークル活動で一人の利用者さんに長く関わった経験を思い出し、「相手の小さな変化に気づけた瞬間が嬉しかった」と書くことで、自分の価値観が整理できたんです。
志望動機は立派な理念を並べるよりも、「自分の想い」と「企業の方向性」がつながっているかが大事だと思います。迷ったら、まず自分の原体験を軸に“どういう支援をしたいのか”を言語化すること。そこから企業理解を深めると、自然に言葉が出てくるようになります。
(23卒 福祉業界内定 女性)

前述のとおり、採用担当者は多くのエントリーシートに目を通します。最後まで読んでもらうには、読み手を意識することが前提です。
さらに、オリジナリティが感じられるものは、目を引き印象に残りやすくなります。
とにかく、最後まで読んでもらうためには、以下の「わかりやすく伝える工夫」を意識してみてください。
順番に見ていきましょう。
フレームワークでも触れたとおり、まず最初に結論を言い切る形で文章を書き始めてください。
「私が御社を志望したのは、〇〇に魅力を感じたからです。」
「私が御社を志望したのは、御社の〇〇部門で〇〇に貢献したいと思ったからです。」
このように、一文でしっかりと言い切りましょう。
一般的に、日本語を読むスピードは、1分間に平均600文字と言われています。エントリーシートの志望動機は、およそ200〜600文字が一般的です。担当者は多くの文章を読むため、読むスピードはそれよりも速いと想定されます。そのため、まず結論が書かれていないと、読み進める気持ちを萎えさせてしまう恐れがあります。
反対に、自信を持って言い切ると印象に残りやすく、独自の着眼点が加われば「それはなぜ?」と先を読みたくなります。
「結論ファースト」は、志望動機を書く際のセオリーと心得ましょう。
参考:SP速読学院|あなたの読書スピードと、日本人平均値の関係
就活の軸はぶらさず、きちんと盛り込みましょう。就職で実現したいこと、譲れないことを妥協するとミスマッチの原因になるだけでなく、本音を隠した志望動機は熱量が乏しくなり採用担当者も違和感を覚えるものです。
ただ、「譲れないこと」のなかでも待遇に関することをストレートに盛り込むと、ネガティブな印象を持たれることもあるので注意が必要です。その場合は、適切に言い換え表現を使いましょう。
【ネガティブ要素の言い換え表現の例】
| ストレート表現(NG) | 言い換え表現(OK) |
|---|---|
| 安定した企業だから | 長期的に安心して成長できる環境に魅力を感じた |
| 有名企業だから | 社会的に影響力の大きな企業で自分の力を発揮したい |
| 福利厚生が充実しているから | 社員を大切にする企業文化に共感した |
| 休みが多いから | ワークライフバランスを充実させ、生産性高く働きたい |
言い換え表現を使うことでネガティブな印象を避けられますが、できれば待遇に関することよりも、「実現したいこと」を軸に構成するほうが前向きな印象を与えるでしょう。
エントリーシート全般に言えることですが。具体性を意識することは大切です。たとえば、数値で表せるものは数値化すれば、成果の大きさがより具体的に伝わります。
また、エピソードも情景が思い浮かぶような具体的な表現を心がけましょう。エピソードは特別に際立った内容でなくても構いません。経験による学びと成長のプロセスに一貫性があれば評価されます。
採用担当者はエントリーシートの記載内容に一貫性がないと違和感を覚えます。そのため、志望動機の内容は、自己PRやガクチカとしっかり区別して書くように注意しましょう。エントリーシートを通して人物像は一貫性を保ち、矛盾がないようにすることで採用担当者は安心して次の選考に進められます。
志望動機を作成する際には、自分が採用担当者の立場だったらどう評価するのか、どんな印象を受けるのかという視点を持って構成することが重要です。
企業の採用担当者は毎日何人もの就活生のESを読んでいます。そのなかで自分の志望動機や自己PRを印象づけ、最後まで読んでもらうには、分かりやすさはもちろん、入社後の活躍イメージとともに強い印象を与えることが重要です。
例えば、自分を表すキャッチコピーを考えたり、メタファーを用いて例えるなど、独特な表現を使用してみると印象に残りやすくなるかもしれません。自分が採用担当の立場だったら、通過させたいESかを意識して志望動機を作成してみましょう。
(23卒 福祉業界内定 女性)
志望動機が書けないときは、まず「なぜ書けないのか」理由を特定し、自己理解と企業理解の両面から整理することが重要です。立派にまとめようと考えすぎず、自分の価値観や経験を素直に表現してみてください。
そのうえで、企業の理念や求める人物像と自分の強みを結びつければ、自然と説得力とオリジナリティが出てきます。書く際は、結論ファーストを基本に、具体的なエピソードで裏づける構成を意識しましょう。内容全体に一貫性を持たせることで、読み手に誠実で印象的な志望動機として伝わり、選考通過の可能性が高まるでしょう。

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