学校生活において、記述式の試験やレポートなどで文章を書くことが求められる場面は多いものです。
就活でもやはり、書類選考として課されるESや、筆記試験の一貫として行われる小論文など、文章を書くことは避けて通れません。
しかし、文章を書くことを面倒に感じる人もまた多いのではないでしょうか。
この記事では、作文がなぜ求められるのかを解説し、面倒に思える作文に向き合うことの効果について伝えたいと思います。
就職活動において、あなたは自分自身を効果的にアピールし、まずは相手に選んでもらう必要があります。
一方で、企業の採用担当者もまた、必要な人材を見きわめて選ぶ必要があります。
そのため、就活であなたに与えられるすべてのものごとは、あなたのことを理解したいという意図で行われているのです。
最初にあなたが書いた文章を見ることが、あなたがどのような人で、どのような考えを持っているのかを理解する大きな一歩となるのです。
仮に、採用担当者が最初に見るのがあなたの顔であれば、あなたの評価は顔の印象に引きずられてしまいます。これはいくら意識しても生じてしまうバイアスなのです。
だからこそ、文章が先なのです。
企業が求める論理的な思考力を測る手段として最適なのが作文です。
論理的であるということは、話がつながっているということです。
対面での会話において、最初に言っていたことと内容が変わっていたり、実は質問に答えていなかったりする場面が散見されます。何気ない立ち話どころか仕事の場でさえもです。
それでも言葉が流れていくと、なんとなくわかったようなわからないようなままで、会話が終わってしまうのです。
一方で、文章に落とした考えであれば、話がつながっていないとすぐにわかります。
また、質問が文章で書かれていれば、質問に対して回答の内容そのものがずれることはありません。
すなわち、作文の提出を求める側は、あなたに苦行を課したいのではありません。
あなたの論理的な思考力を、きちんと評価したいからこそ、この手段を用いるのです。
業務におけるコミュニケーションスキルとして、文章力は非常に重要です。
文章力とは、文章で仕事をする力です。
これはライターに限った話ではありません。
仕事では、メールやチャットから、報告書や提案書に至るまで、文章で何かを伝えている時間が多くを占めるものです。
その多くの時間を占めるものだからこそ、文章で意図を伝えて、人を動かすことのできる人の価値が高いのです。
就職試験で作文が求められるのは、就職後も作文が求められるからなのです。
つまり企業は作文ができる人がほしいのです。
作文を通じて自分の価値観を見つけることができます。
価値観とは、つまるところ言葉なのです。
自分がどう考えたのかという頭のなかのものを、形にしたものが言葉であり、言葉のつながりが文章です。
作文をすることで、自分の頭のなかにある考えが言葉になっていき、価値観が目に見えるものとなります。それは何よりも、自己分析に通じるものです。
作文の力を高めると、面接時に口頭で回答する力も高まります。
作文をすることは考えをまとめる訓練になります。
面接の練習をしたのに、いざとなったらうまく話せないのは、とっさに何を話すべきかがわからなくなってしまうからです。
何を話すべきか整理することは、まさに作文をするということなのです。
普段から作文に前向きに取り組み、考えをまとめることを意識していると、慌てることは少なくなります。
せっかくの作文の機会にコピペばかりしていると、考えをまとめる訓練にならないので、勿体ないですね。
分かりやすい文章のコツは、「一文一義」です。
一文一義とは、1つのことを1つの文で説明することです。
突然ですが、以下の文章を読んでみましょう。
"教授に単位をねだるとき、今回のテスト期間には部活動やアルバイトをしており勉強できなかったなど、特別な理由があったとしても、しっかりと説得できる内容を話さなければ言い訳だと捉えられる。"
何が言いたいのかよくわからないのではないでしょうか。
その理由は、1つの文に途切れなく情報が盛りこまれているためです。
では一文一義を意識して修正したものを読んでみましょう。
"教授に単位をねだるときは、しっかりと説得できる内容を話そう。今回のテスト期間には部活動やアルバイトをしていた。そのため勉強ができなかったのだ。これは特別な理由である。言い訳ではない。"
文章の全体像が見えたのではないでしょうか。
主張と具体例を交え、要は言い訳を試みていることがわかります。潔いですね。
一文一義のわかりやすい文章を作るポイントは、以下の2点です。
意識してもう一度読んでみましょう。
日常的にできるもっとも良い練習方法は、他人が書いた文章を読むことです。
そして、添削をしてあげましょう。
同時に、あなたが書いた文章も他人に見てもらうようにしましょう。
他人が書いた文章は非常に読みにくいものです。
それはまたあなたの文章を見た他人が、あなたに対して思うことでもあるでしょう。
一文一義を意識し、相互にフィードバックして力を高め合いましょう。
就活は作文から始まると断言しました。
さらには、就活に限らず、すべてのものごとは作文からと言っても過言ではありません。
なぜ求められるのか、そして向き合うことの効果について本記事で解説しました。
本記事を読み終えたあなたが、作文に前向きに取り組むための、少しばかりの力になれますように。
ここだけの話、就活で奨学金がもらえること知ってましたか…? 全ての大学生、大学院生が応募可能な奨学金があります!
まずはインターン・就活応援奨学金に応募してみましょう!
今すぐ応募する!