奨学金を借りる際に気になるのが「奨学金の利息」です。新型コロナウィルスの影響で、奨学金の利用を考える学生が多くなっていますが、返済不要の給付型奨学金を利用できる学生は限られているため、多くの人が有利子の貸与型奨学金を利用しています。その場合、お金を利息とともに返さないといけない不安は大きいでしょう。
しかし、日本学生支援機構(JASSO)の「第二種奨学金」の金利はここ数年で大幅に下がっているのです。
そこで今回は日本学生支援機構の奨学金の利子について徹底解説をしていきます。
「奨学金の利子はどのくらい?」
「貸与の金利が下がっているというのは本当?」
など奨学金を借りることを希望している方が気になるポイントも併せて解説しています。
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日本で最も広く利用されている奨学金である日本学生支援機構の貸与型奨学金は、利子の有無によって第一種と第二種に分けられます。
もちろん、第一種奨学金(無利子)を希望する学生も多いですが、第二種奨学金(有利子)よりも採用基準(世帯収入、学年など)が厳しく設定されているため、第二種奨学金の奨学金を使用する人が沢山います。
※第二種奨学金について詳しく知りたい方はこちら「【有利子の奨学金】第二種奨学金を借りるには?申し込み方法・採用基準・第一種との違いも解説!」をご覧ください。
日本学生支援機構から実際に奨学金を受けている学生数(2018年)を見ると、給付型奨学金は約2万人、第一種奨学金は55万人、第二種奨学金は73万人です。この半数以上が利用している第二種奨学金の利息が、はたしてどれくらいの負担になるのかが気になるところですよね。
下の表は、2007年から令和初年度までの第二種奨学金の利率を示しています。利率は過去10年ほどで急激に下がっています。例えば、低金利の変動金利型住宅ローンでも、その利率は約0.4〜0.5%であるため、これに比べて奨学金の金利約 0.002 ~ 0.07%(令和初年度)というのは非常に低いことがわかります。
シミュレーションをして、利息負担がどのくらいの金額になるか見てみましょう。
今回は、4年間で①月額8万円②月額12万円(12万円は最大融資額)を借りる場合で考えていきます。
その前に、卒業後の奨学金返還方法を確認しましょう。日本学生支援機構の奨学金の場合、返還年数と月々の返還額は、融資総額に基づいて自動的に決定されます。
例えば、月額8万円を4年間借りた場合、総額は384万円となり、卒業後7ヶ月目(3月卒業の場合は10月)から20年の間、月額「16,000円+利息」を支払う必要があります。
利率には、「利率固定方式」と5年ごとに利率を見直す「利率見直し方式」の2種類があり、これは申し込み時に選ぶことができます。
ここでは利率固定方式で、平成20年度(利率1.5%)と令和元年度(利率0.07%)に卒業した奨学生の返還額を計算して比較します。
【返還シミュレーション例】
①月額8万円で4年間の貸与(総額384万円)
利率 | 返還額 | 返還期間 | 返還総額 | 利息分 |
1.5% | 18,646円 | 20年 | 4,475,297円 | 635,297円 |
0.07% | 16,117円 | 20年 | 3,868,252円 | 28,252円 |
②月額12万円で4年間の貸与(総額576万円)
利率 | 返還額 | 返還期間 | 返還総額 | 利息分 |
1.5% | 27,970円 | 20年 | 6,712,982円 | 952,982円 |
0.07% | 24,177円 | 20年 | 5,802,436円 | 42,436円 |
シミュレーション結果から、令和1年3月まで奨学金をもらっていた場合、返済額に含まれる利子は①のケースだと117円/月、②だと177円/月になります。
この利率基準が続くのであれば利子についてあまり心配する必要がないので、奨学金を借りることを検討するほうがよいでしょう。
また利子は卒業の年の利率で決まるので、、奨学金を申請する際に高い利率であっても、卒業するまでに利率が下がっている可能性もあります。
大学や専門学校を卒業し、23歳から20年かけて返還する場合、返還終了時には43歳になります。この20年間、結婚、出産、家の購入などの重要なライフイベントがあなたを待っているかもしれません。おそらく、入学前に思っているよりもずっと、長年かけて奨学金の返還をつづけるのは難しいでしょう。
利率が低いからたくさん借りることができるというわけではありません。奨学金を利用したい場合は、本当に必要な額を申請してください。
在学中にお金がなくなった場合は、途中で増額申請をすることもできます。返還額を考慮しながら、家族と話し合って決定することをおすすめします。
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