【広告業界】広告業界就職のために学生のうちにしておくべきこと

calendar_today 2024-03-25 update 2025-01-24
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広告業界は例年倍率が高く学生から大変人気のある業界です。

しかし、広告業界を目指す学生の中には、

「興味はあるけど業界研究ができていない」

「どうすれば内定をもらえるかわからない」

と悩んでいる人も多いでしょう。

そこで、この記事では、広告業界の仕組みや動向、向いている人の特徴、内定のためにやるべきことなどを解説しています。ぜひ最後まで読んで、就職活動を優位に進めましょう。

目次

  1. 広告業界の特徴とは?
  2. 広告業界の職種には何がある?
  3. これだけは知っておきたい広告業界の動向
  4. 広告業界で働く魅力は?
  5. 広告業界に向いている人の特徴
  6. 内定のためにやるべきこと3選
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1. 広告業界の特徴とは?

広告業界に就職するためには欠かせない業界分析。ここでは、押さえておきたい特徴である、広告業界の仕組みや、広告代理店の種類について説明します。

【1-1広告業界の仕組み】

広告業界は主に、「広告主(クライアント)」「広告代理店」「制作・イベント会社」「広告媒体」から構成されています。

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まず、広告主の依頼を受けた広告代理店や制作会社は、どのような魅力・価値をどういった手法で広めていくのか、広告主のニーズを踏まえながら、自社または他社でプランニング・制作を行います。

そして、でき上がったCMや広告などを消費者に届けるために、テレビやラジオ、新聞、インターネットなどの広告媒体を広告主に代わって購入し、広告を出稿します。

また、Web広告の場合には、アドネットワーク事業者やメディアレップなどのインターネット広告を得意とする事業者が間に入るケースもあります。

出版業界について詳しく知りたい人は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

出版社就職のために学生のうちにしておくべきこと5選

【1-2広告代理店4種類と具体例】

ここでは、広告業界の中でも大きな役割を果たす広告代理店の種類について詳しく説明します。

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①総合広告代理店

総合広告代理店とは、テレビやラジオ、新聞、雑誌、屋外広告、デジタル広告などあらゆる広告媒体を取り扱い、発注から広告が消費者に届くまでのマーケティング活動全般を担う広告代理店のことです。

規模の大きな企業が多く、大手有名企業はほぼ総合広告代理店に属しています。

ただし、制作や運用は子会社や他の制作会社に依頼することも多いです。そのため、総合広告代理店に就職すると、制作会社とやり取りをしたり、子会社に出向したりすることもあります。

例)電通、博報堂、ADK

②専門広告代理店

専門広告代理店とは、新聞、雑誌、鉄道など特定の媒体の広告枠を扱う企業のことです。総合広告代理店と違い、主に担当する媒体の広告枠を販売するための営業活動とその広告の企画・制作をおこないます。

専門広告代理店は、広告媒体は限られますが総合広告代理店よりも安価に広告を打ち出せるという強みを持っています。また、特定のジャンルや地域に根差している企業も多く、クライアントがターゲットとする消費者をすでに絞り込んでいる場合には、効率の高いプランニングができるのも特徴です。

例)読売IS、アイアンドエフ、ムサシノ広告社

③ハウス・エージェンシー

ハウス・エージェンシーは、特定の企業の広告に特化した広告企業です。多くの場合、大手企業の広告部門が独立して設立され、基本的には親会社の広告活動を主に担当します。

ハウス・エージェンシーを利用すると、仲介手数料を削減できるため、総合広告代理店に委託するよりも広告費を抑えることができます。

年収は一般の広告代理店よりも低めですが、安定した事業運営が見込める親会社の下で働くという利点があります。そのため、特定の業界で広告活動を行いたい方や、安定性を重視する方にはおすすめです。

例)ジェイアール東日本企画、株式会社デルフィス、東急エージェンシー

④インターネット広告代理店

インターネット広告代理店は、オンライン広告に特化した企業です。ウェブサイトバナーや動画広告、ソーシャルメディア広告等の戦略策定や制作、メディアプランニング、データ分析などを行います。近年は最新のテクノロジーを活用した効果的な広告キャンペーン展開も増えており、デジタルマーケティングの重要性が高まる中で、インターネット広告代理店の役割はますます重要になっています。

例)サイバーエージェント、オプト、電通デジタル

2. 広告業界の職種には何がある?

広告業界で働くといっても、職種によって役割や仕事内容は様々です。ここでは大きく分けて3つの職種について解説します。

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【営業職 】

営業職は、新規クライアントの獲得や、クライアントとの窓口として課題・ニーズの把握や効果的な戦略の提案を行う仕事です。クライアントとの打ち合わせに加え、提案書の作成、予算・進捗管理なども行います。営業職としての仕事は企業によって異なる部分も多いため、応募前に必ず各企業の仕事内容を確認しましょう。

【マーケティング職】

マーケティング職は、市場調査や競合分析などを元に、マーケティング戦略を立案する仕事です。営業職から得たクライアントの課題やニーズをもとに、対象となる市場をリサーチし、課題抽出や戦略立案をおこないます。マーケティング職は特に情報収集力や分析力が必要とされる職種といえます。

【クリエイティブ職】

クリエイティブ職は、クライアントの要望やマーケティング戦略に合わせて広告を制作する仕事です。クリエイティブ職はさらに、コピーライターやCMプランナー、映像エディターなどに分類されます。新卒では入社後に研修が行われることが多いですが、常に勉強し、専門知識や技術を蓄積していく必要があります。

これらの他にも、データ分析に特化したデータサイエンティストや広告プラットフォームやウェブサイト、アプリなどの開発・運用をするエンジニアなど様々な職種があり、会社によって設けられている部門や仕事も異なります。事前によく調べてミスマッチを防止しましょう。

3.これだけは知っておきたい広告業界の動向

広告業界は新しい価値観やトレンドを生み出していく業界であるため、就職するには業界の変化や今後必要になってくることを把握しなければなりません。ここでは、最低限知っておきたい広告業界の動向を3つ紹介します。

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【1. 4大メディアからインターネット広告へ】

広告業界全体の売り上げに対して、4大メディアである新聞、雑誌、テレビ、ラジオの割合は年々減少しています。一方で、インターネット広告は伸び続けています。スマホの普及や企業のマーケティングがデジタル領域にシフトしていることが原因で、広告費が従来の4大メディアからインターネットへ移行しているのです。

また、インターネット広告の中でも特に伸びているのが動画広告です。SNSや配信サービス、オンデマンド型の動画サービスの普及などにより、コンテンツ間に表示される動画広告の市場は急激に増加しています。

動画には写真やテキストに比べ短時間で多くの情報を届けられるというメリットがあり、動画広告は記憶に残りやすいだけでなくアクションにもつながりやすいと考えられています。

5Gサービスの開始により動画を視聴しやすくなったのも追い風となり、多くの企業が動画広告に着目しはじめました。

こうした社会背景や流行を踏まえると、今後もインターネット広告は拡充していくと予想されます。

【2. アドテクノロジーの発展】

アドテクノロジー(略称:「アドテク」「アドテック」)とは、「advertising(広告)」と「technology(技術)」を組み合わせた言葉です。

アドテクノロジーを使うことで、特定の広告に興味を持ちそうな人に絞ってインターネット広告を表示させることができます。

これにより、無駄な経費を抑えられたり、広告効果の算出ができたりするため、効率的に商品のプロモーションを行うことができるというメリットがあります。

昨今、急激に伸びているインターネット広告ですが、一方的な広告は読み飛ばされてしまう傾向にあります。そのため、各ユーザーに合った広告活動が求められるようになりました。こうした背景からも、今後アドテクノロジーは進化し続けていくと考えられます。

【3. コンサルティング領域への展開】

4大メディアの衰退なども影響し、広告業界において、新たな付加価値を付けることで企業の成長や事業領域拡大を目指す動きが見られます。

その例の1つが、マーケティングに関するコンサルティング領域への展開です。広告会社のノウハウやリソースを活かして、クライアントの事業戦略全体をサポートすることで、広告事業以外にも柱となる事業を確保する動きがあります。

4.広告業界で働く魅力は?

ここまで広告業界の概観を解説してきました。では広告業界で働くことにはどのような魅力があるのでしょうか。

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【1. スケールの大きいプロジェクトに携われる】

広告代理店では、スケールの大きいプロジェクトに携われる魅力があります。有名企業や大企業がクライアントの場合、高額な広告予算を使ったテレビCMやイベント、店頭プロモーションなど、大きな仕事に参加できるチャンスが広がるでしょう。

【2. 自分の成果を実感しやすい】

自分が関わった広告がメディアを通して多くの人の目に触れたり、それにより商品やサービスの売り上げが立ったりすることで自分の仕事の成果を感じやすいのも広告業界ならではの魅力です。

クライアントの要望に苦戦したり、他者と意見が合わなかったりと、思うように進まないこともあります。しかし、その分、完成時にはクライアントからの感謝や達成感に、大きな喜びを得られるでしょう。

【3. 多様な業界・業種の人と関われる】

幅広い業界のクライアント、制作会社、媒体関係者、各業界の有識者など、様々な人たちと関わることができます。

また、情報の最先端に位置する業界であるため、常に最新トレンドに触れられるのも特徴です。

多様な業界・業種の人たちや最新トレンドに触れられる環境にやりがいを感じる人、多くの人と協力する仕事が好きな人、仕事に新鮮さを求める人にぴったりの業界といえます。

5.広告業界に向いている人の特徴

「広告業界に興味はあるけど自分に会っているのか?」と不安に思っている方も多いと思います。そこで、向いている人の特徴をご紹介。業界選びのみならず、その後の選考対策にも生かしていきましょう。

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【1. トレンドに敏感・情報収集力がある】

広告業界に向いている人の一つ目の特徴は、トレンドに敏感で情報収集力に長けていることです。

人々の心を動かす広告を作るには、世の中の動きや消費者のニーズを把握しなければなりません。また、広告でインパクトを与えるためには、従来と異なる新しいことを取り入れていくことも求められます。

そのため、広告業界で働くなら、常に幅広い領域にアンテナを張り、情報収集をすることで世の中の移り変わりや最新の情報をいち早く知っておく必要があります。

【2. コミュニケーション能力が高い】

広告業界に向いている人の二つ目の特徴はコミュニケーション能力の高さです。広告業界では社内外のさまざまな人とやり取りをする必要があります。

たとえば社外では、クライアントから課題やニーズを引き出すコミュニケーションスキルが必要です。また、発注前のコンペのプレゼンでも、競合他社より自社に魅力を感じてもらうために高い能力が必要とされます。発注後も、制作会社などの多くの人々と関わりプロジェクトを進めていきます。

また社内でも、一つのプロジェクトに様々な職種の人が関わり、チームで協力して、クライアントのニーズに合う広告を作成しなければなりません。

プロジェクトを円滑に進め、信頼関係を構築することが非常に大切な業界です。そのため、どの職種であっても、高いコミュニケーションスキルで良好な関係性を築いていくことが求められます

【3. ストレス耐性・粘り強さがある】

広告業界に向いている人の二つ目の特徴はストレス耐性や粘り強さがあることです。

広告業界では、個人の努力では解決できないことも多くあります。たとえば、クライアントの意向で急にスケジュール変更や仕様変更が行われ対応に迫られることも少なくありません。他セクションに影響が出ないよう、決められた期間内に成果を出すことも求められます。

また、クライアントや社内でOKが出るまで何度も企画案を練り直す際には、粘り強く対応する必要性があります。

周囲と関わり合いながら仕事を行う広告業界だからこそ、ストレス耐性や粘り強さが大切です。

これらの他にも、クライアントのニーズに応えながら作品を作り、相手に喜んでもうことにやりがいを感じる「クリエイティブ性」がある人や、広告で成果を出すためのデータ分析や仮説検証ができる「数的・論理的思考力」が備わっている人は広告業界に向いていると言えます。

6.内定のためにやるべきこと3選

繰り返しになりますが、広告業界は例年人気が高いため、事前の準備が大変重要です。就職するためにやるべきことを把握し、しっかりと選考に向けて対策をしましょう。

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【1. 自己分析で自分の強みや価値観を明確にする】

就活をする上でまず初めに、憧れだけでなく本当に自分は広告業界に向いているか、を考えることが大切です。そのためには、自分の強みや大切にしたい価値観を明確に把握する必要があります。

その際には、過去の経験や普段の出来事を振り返り、「自分は何に興味を持っているか」「何が大切だと考えているか」や、逆に「何を嫌い、不快に思うか」を認識することが重要です。

このように自分の強みや価値観を明確化すると、入社後どんな環境でどのような仕事がしたいのか見えてきます。

それが自分らしさのある志望動機をつくることに繋がるのです。

【2. インターンシップに積極的に参加】

業界や企業に対する理解を深めるために、インターンシップに積極的に参加することをおすすめします。

広告業界は、他の業界と比較してもインターンシップが内定に繋がりやすい業界です。また、参加したインターンシップが内定に直結しなくても、企業を内側から覗き、社風や業務を体験したことは、その後の選考に役立つでしょう。

さらに、人脈作りの絶好の機会にもなり、広告業界に興味を抱いている同年代の仲間や、社員の方々と繋がりを持つことで、情報を得られるなどのメリットがあります。

インターンシップについては、大学3年生の夏、冬に行われるケースが一般的です。

ただし、就活にて応募者数の多い広告業界は、インターンシップも同様に人気があり倍率も高いため、しっかりと自己分析や企業分析を行った上で選考に臨みましょう。

【3. OBOG訪問をする】

インターンシップ以外にも、社員の方と繋がることができるのがOBOG訪問です。コロナ禍でオンラインが主流となっている今、ビズリーチキャンパスなどのサービスを活用して気軽に行うことが出来ます。

「OBOG訪問で何を聞きけばいいの?」と思われる方も多いかもしれません。

基本的には、自分が素直に聞いてみたいことを聞くことが大切です。またその際には、仮説をもって質問したり、質問の意図を明確にしたりしましょう。事前にOBOG訪問の目的や質問を明確にし伝えておくことで、社員さんにOBOG訪問を承諾してもらいやすくなります。

OBOG訪問をする際は、敬意を持ちながらも、リラックスして臨むことをおすすめします。

最後に

広告業界は大変人気があり、選考倍率も高い業界なので、就職をするには徹底した業界研究や自己分析が欠かせません。企業や自分自身への理解をしっかりと深め、企業選びやその後の選考対策を入念に行いましょう。

大手だけでなく子会社や関連企業にも目を向けることも大切です。広告業界を志望する方はぜひ、この記事を参考に就職活動を進めてください。

また、就活では、スーツや靴の購入費に加え、交通費や宿泊費、書籍費など想像以上にいろいろなお金がかかります。一方で、それら費用を捻出するために就活とアルバイトを両立するのは大変という学生も多いと思います。

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