「世界幸福度ランキング」で、7年連続で1位を獲得しているフィンランドは、自然豊かで治安がよく、教育水準も高い国です。
北欧家具などでも知られていて、おしゃれでかわいい街並みにも魅力があります。
しかし、フィンランドはアメリカやカナダのように日本人留学生が多い国ではないため、現地での生活や言語、費用面などに不安がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フィンランドの基本情報とあわせて、フィンランド留学のメリットやデメリットについて解説します。
留学にかかる費用の目安やおすすめの都市も紹介しますので、フィンランド留学をするか迷っている方はぜひ参考にしてください。
フィンランドは北ヨーロッパに位置する自然豊かな国です。国土のおよそ8割が森林で占められており、オーロラや白夜が見られる国としても有名です。
首都はヘルシンキで、通貨はユーロ、公用語はフィンランド語とスウェーデン語ですが、フィンランドでは英語も広く使われています。
日本と同じように四季の変化が楽しめますが、冬の寒さは厳しく、夏場も20度ほどしか気温があがりません。
ほかにも、フィンランドでは「子供は平等」という考え方が重視されており、教育費は小学校から大学まで無償です。地域格差がなく、フィンランド全土で平等に教育が受けられるように配慮されています。
文化面ではサウナやデザイン、ヘヴィメタル音楽が世界的に認知されています。
フィンランドはその高い教育水準と豊かな自然環境が留学生にとって大きな魅力です。
教育制度の先進性は世界中から注目されており、近年は留学先としての人気も高まっています。
ここでは、フィンランド留学のメリットについて詳しく見ていきましょう。
フィンランドは多言語教育を重視しており、フィンランド語、スウェーデン語、英語が主要な言語として使われています。
特に英語教育が進んでおり、日常生活や学業においても英語が広く使われています。
もちろんフィンランド語やスウェーデン語の習得も可能なため、英語以外にもさまざまな言語を習得したい方にもおすすめです。
フィンランドは生涯教育の意識が高く、教育の水準も世界トップクラスの国です。
特に初等教育から高等教育まで、学生の自主性を尊重した教育が行われているという特徴があります。
学生一人一人のニーズに応じたカリキュラムを提供し、創造性や批判的思考力を育むことに重点を置いています。
このような教育環境は、留学生にとっても魅力的であり、将来のキャリアに大きなプラスとなるでしょう。
フィンランドは治安がよく、世界でもトップクラスの安全な国として知られています。
シンクタンク経済平和研究所による、安心して暮らせる国をランキング付けした「世界平和度指数2024年版」によると、フィンランドは上位の13位となっており、日本の17位を上回っています。
犯罪率も低く、安心して生活できる環境が整っているので、留学生は安心して学業に専念できるでしょう。
「幸福度が高い国」と言われるフィンランドは、社会福祉も充実しており、医療や教育、住居などの生活インフラがきちんと整備されています。
留学生がこれらの社会福祉制度の恩恵を受けることができるのもメリットと言えるでしょう。
特に医療制度は高水準で、安心して治療を受けることができます。
また、学生寮や公営住宅など、留学生向けの住居も充実しており、生活の質を高める要素となるでしょう。
フィンランドは豊かな自然に恵まれており、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。
特に湖や森林、オーロラなどの自然景観は世界的にも有名で、留学生にとっても魅力的なのではないでしょうか。
日本では決して味わうことのできない「非日常」は一生忘れられない経験となるでしょう。
また、自然環境のなかでのアクティビティも充実しており、学業の合間にリフレッシュできる環境が整っています。
エコフレンドリーな国として知られているので、自然と共生する生活を存分に体験できまます。
フィンランドは留学先として多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも考慮しておかなければなりません。
ここでは、フィンランド留学におけるデメリットについても確認していきましょう。
フィンランドの冬はとても厳しい寒さで、長く続くのが特徴です。
特に北部では冬の期間中、日照時間が極端に短くなり気温もかなり低くなるため、寒い環境に慣れていない留学生にとってはつらく感じる人もいるかもしれません。
フィンランドに留学するなら、防寒具など、寒さ対策を事前にしっかりと準備をしておきましょう。
フィンランドは、日本に比べると物価がやや高めです。
物価が高いと、居住費や生活費なども高くなってしまうため、滞在期間中にかかる費用が増えてしまいます。
特に家賃や外食費などは都心部になるほど高くなるため、費用を節約したい場合は自炊にするなど、対策を考える必要があります。
フィンランドの大学では自国の国民の学費は無料で、留学生についても無料の時期がありましたが、2017年よりEU/EEA外からの留学生に対して学費が徴収されるようになりました。
学費は大学によっても異なりますが、教授言語が英語の学士課程と修士課程で8,000ユーロ~18,000ユーロ程度(128万円~288万円)とされています。(2024年8月のレートで算出)
ただしフィンランド語やスウェーデン語で学士・修士課程に出願する場合は授業料が免除されます。
また大学のなかには留学生向けの奨学金制度を提供している場合もあるので、事前にリサーチしておくことをおすすめします。
フィンランドへの留学を検討する際は、留学にかかる費用が気になる方も多いでしょう。
学費だけでなく、生活費や居住費など、留学にかかるトータルの費用を考慮する必要があります。
フィンランド留学にかかるトータルの費用は語学学校か大学かによっても異なり、また滞在都市によっても変わりますが、おおよその目安は下記のとおりです。
滞在期間 | トータルの費用の目安 (渡航費、学費、生活費など含む) |
---|---|
1カ月 | 30~50万円程度 |
半年 | 100~200万円程度 |
1年間 | 150~400万円程度 |
フィンランドでの生活費は、文部科学省のサイトによると、1カ月で700~900ユーロ程度とされています。2024年8月現在のレートで計算すると、112,000円~144,000万円程度となります。
また、現地の学生寮は個室で、地方都市の場合は250ユーロ程度/月、ヘルシンキの場合は400ユーロ程度/月とされており、都市部の方が滞在費用はかなり高くなることがわかります。
留学費用を抑えたい場合は、地方都市を選ぶか、外食などを控えて自炊をするなど、節約する方法を考えましょう。
フィンランドに留学するなら、どの都市に滞在するのかも考える必要があります。
特に留学生に人気のある都市は、首都ヘルシンキをはじめ、タンペレ、エスポー、トゥルクなどがあります。
それぞれの都市には独自の魅力があり、留学生活を豊かにする要素がたくさん詰まっています。
ここでは、これらの都市の特徴について詳しく説明します。
首都ヘルシンキは、世界レベルの大学が集結し、街中で英語が飛び交う国際色豊かな環境です。
首都のため他の都市や空港などへのアクセスも整っており、観光地もたくさんありますが、少し離れれば森や湖畔も広がっています。
都会の喧騒と自然の静けさ、両方を味わえる魅力的な都市と言えるでしょう。
ヘルシンキは、利便性がよい都市部で学びたい方におすすめです。
タンペレは、まるで映画のワンシーンのような活気あふれる学生街です。ハイテクやビジネスを学ぶなら、ベストな地と言えるでしょう。
映画祭や音楽フェスなど、文化イベントも充実しています。
おしゃれなカフェで地元学生と交流すれば、フィンランド語の上達にもつながるでしょう。
首都ヘルシンキの隣に位置するエスポーは、最先端技術の宝庫です。
有名企業や研究所が立ち並び、アールト大学では世界最高峰の工学教育が受けられます。
エスポーは自然環境も豊かで、多くの湖や森が点在しており、アウトドアアクティビティを楽しむことができます。
頭脳と身体、両方を鍛えられるフィンランド第二の都市圏です。
トゥルクはフィンランドで最も古い都市の一つであり、歴史と文化が息づく場所です。
トゥルク大学など古くからの名門大学があり、学問の中心地として栄えています。
市内には多くの歴史的建造物や博物館があり、文化的な体験が豊富にできるでしょう。
また、トゥルクは海に面しており、美しい港や海岸線も魅力の一つです。
フェリーを利用してスウェーデンやバルト諸国への旅行を楽しむのもおすすめです。
フィンランド留学は、高い教育水準と豊かな自然環境、治安の良さなど、多くのメリットがあります。
フィンランドでは英語も活発に使われていますが、フィンランドに留学するなら、フィンランド語やスウェーデン語も学んでみることをおすすめします。
また、オーロラや白夜など、フィンランドならではの幻想的な体験も可能です。
魅力的な国での留学体験により、自身の人間的な成長につなげてみてはいかがでしょうか。