「受けた恩は社会に返す」を理念に掲げる公益財団法人松尾育英会の奨学金事業。学費はもちろん、寮生活で人間力も磨かれる

calendar_today 2023-06-07 update 2025-01-24
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紹介する財団
公益財団法人松尾育英会

公益財団法人松尾育英会は、現理事長の祖父であり、旅芝居の役者から身を立て、実業家として名を上げた松尾國三氏により設立されました。佐賀県の農家に生まれ、早くに父を亡くした松尾氏自身が成功するまでには、経済的にも大きな苦労があったといいます。人並みならぬ努力と精進を重ねて、地位を築いた後も、周囲や社会への恩を忘れなかった松尾氏。そこで「夢を持つ若者を応援したい」との思いから、返済不要である給付型の奨学金を支給する財団創設に至りました。

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公益財団法人松尾育英会 公式ホームページ

学費をはじめ、寮費や一部食費・医療費まで支給される

松尾育英会の奨学金の大きな特徴は、大学の入学費・学費・通学費などの他、住まいに関する費用が支給される点で、食事付全寮制(男子寮)への入寮が必須となっています。規定はありますが、在学中に必要となった医療費についても支給されます。寮の所在地は板橋区で最寄りはJR埼京線十条駅からすぐと、交通アクセスも抜群です。

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正面から見た寮の全景

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寮の玄関ホール

つまり、首都圏の大学を希望する学生にとっては、生活面もサポートしてもらえるメリットがあります。設立者松尾氏の「受けた恩は社会に還元せよ」との信念から、返還の必要がない給付金であることも特色となっています。4年間の給付ですが、医学部・薬学部(6年制)の学生の場合には6年間給付されます。

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公益財団法人松尾育英会HP より

「寮生活」と聞いて、進路や就職先についても何か決まりがあるのでは…と案じる方もいるかもしれません。松尾育英会は未来の日本に有用な人材を育成するという方針のため、進路や就職についての制約は設けていません。そのため卒寮生からは、各界で活躍する人材が多く輩出されていることも特筆すべき点といるでしょう。奨学金のサポートを受けて寮で学んだ先輩たちは、民間企業から国家公務員、研究者、弁護士や医師などのスペシャリストまでさまざまな分野へ羽ばたいています。

多彩な知識、教養を身につけられる

創設者・松尾國三氏が掲げた「訓」(いましめ)を自らの修養理念とし、学生寮を「精神道場」と呼んで、日々人間形成の努力を重ねることを目指しています。実際の寮生活では、学業以外に社会人として必要な心得や一般常識など多彩な知識、教養を身につけられるのも大きなメリットと言えます。寮内にはキッチンやランドリー室、浴室も備えられています。コンピュータ室や図書室まであり、充実した学生生活を送れるような施設となっています。

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テレビを見たり、新聞・雑誌を読んだり学生がくつろげるラウンジ。

新聞は、日本経済新聞、雑誌は、Time、経済セミナー、現代数学などが寮生の希望に応じてそろえられています。また、食堂との仕切りを取って、卒入寮式や成人式などの大きな行事が行えるスペースになっています。

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体育室は、各種トレーニングマシンや卓球台などが備えられており、寮生の日々の体力づくりやコミュニケーションに活用されています。

公益財団法人松尾育英会学生寮が運営するアカウント(@matsuo_itabashi)より

学生寮の4年生に向けて行われるテーブルマナー実習や社会で活躍する先輩による講演(先輩ゼミ)など、一般的な学生生活では得られない経験や知見を得ることもできます。育英生たちは、卒寮すると同時に同窓会に入会し、同窓生相互のコミュニケーションや交流が図れるのも松尾育英会ならではの魅力です。

同じく学生寮が運営するTwitterアカウント(@matsuo_itabashi)では、寮の食事なども紹介されています。美味しさだけでなく栄養バランスにも配慮された温かい家庭料理が並んでいます。

奨学金の対象者と応募における注意点

松尾育英会の奨学金は、大学入学試験前に募集・選考を行う予約型です。2024年度・第68期育英生の募集人数は10名以内で、来年3月高等学校卒業見込みの者、または本年3月高等学校を卒業した者及び高等学校卒業程度認定試験合格者(2年有効)となっています。また男子寮のため、対象者は男子に限られます。高校1、2年生でも応募を希望する場合、登録しておくことも可能です。原則として、東京都や首都近郊(埼玉・千葉・神奈川)以外に居住する学生が対象となります。

また、学力基準は、未来を担う優秀な人材を育成するための支援であるため、民間団体が実施する全国模擬試験(現行では駿台、全統、進研など)における全国席次上位10%未満の成績を収めるなど相応の学力も求められます。(進学大学については限定されません)学生寮に入寮するため、寮規・寮則など団体生活ルールを守ることができる学生が求められます。

申し込み・選考方法

「育英生願書」に所定事項を記入し、家計支持者の総所得額がわかる書類を添付して育英生募集係に9月16日必着で送付します。応募書類などの詳細はHPよりダウンロードできます。

応募後、第一次選考、選考委員による第一次候補者の面談及び家庭訪問があります。その後の第二次選考では、第一次候補者作成の「小論文」や面談・家庭訪問の内容も加味して選考が行われます。第二次選考で採用内定通知後、採用内定者に対する面接を実施、本採用が決定します。

募集要項の詳細

選考スケジュール詳細

松尾育英会の奨学金は、学力に関する応募基準や、寮生活のルールを守るなどの前提はあります。しかし、地方在住者にとって首都圏の大学進学には経済的負担が大きいのも事実。給付型の奨学金に加えて生活面のサポートが充実しているというのは、大きなメリットとなります。加えて違う大学に通う寮生との交流、また各界で活躍するOBとのつながりは人生の財産になることはまちがいないでしょう。申し込みの条件を満たしている場合は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

募集要項

2024年度第68期育英生募集要項 名称未設定のデザイン.jpg

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