オランダは比較的治安も良く、レベルの高い大学が多いため、留学地として魅力的な国です。しかしオランダはアメリカやオーストラリアのような日本人留学生に人気の留学地ではないため、滞在生活などに不安がある方も多いのではないでしょうか。今の記事では、オランダ留学のおすすめポイントや注意点とあわせて、留学費用やおすすめの都市について解説します。オランダ留学について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
オランダは、ヨーロッパ北西部に位置しており、東にはドイツ、南にベルギー、北と西は北海に面している国です。まずはオランダの基礎知識として、オランダで使われている言語やオランダの気候、オランダの治安を紹介します。
オランダで使われている公用語はオランダ語です。ベルギーの北部でもオランダ語が話されていますが、ベルギーのオランダ語はフランス語の影響を受けており、オランダで使われているオランダ語とは異なります。ただし、オランダでは多くの人が英語を話せるという特徴があります。中には、ドイツ語やフランス語を話せる人もいます。スーパーやレストランなどでも英語が使えるため、英語が話せれば普段の生活で困ることはない点がメリットといえるでしょう。
オランダの気候は四季があることが特徴の1つです。日本と比較すると気温が一年を通してやや低めです。また、湿度も日本と比べて低い傾向にあるため、特に夏場は湿気が少なく快適に感じられるでしょう。オランダは緯度が高いため、夏場は夜9時でも明るく、長い日照時間を楽しめます。一方で冬は日が短くなり、日光もあまり出ないため、暗く寒い日が続くという特徴があります。
オランダはヨーロッパ主要国と比較すると治安が良いとされていますが、日本と比べると軽犯罪が多めです。特にアムステルダムのような観光地ではスリなどの軽犯罪が多発しており、日本人はターゲットにされやすいため、貴重品の管理には注意が必要です。オランダ国内でも地域によって治安状況は異なり、例えばアイントホーフェンは東京よりも犯罪指数が低いとされています。オランダは比較的安心して留学できる国とはいえますが、観光地や大都市では警戒が必要です。
オランダ留学のおすすめポイントとして、次の3点が挙げられます。
オランダでは、国民の約80%が英語を話せるといわれており、観光地だけでなく、スーパーやレストランなど日常的に利用する場所でも英語が通じます。世界の英語非ネイティブ国の「英語運用能力」についてランキングにした「English Proficiency Index(EPI)」にて、2023年度の第1位をオランダが獲得したことからも、オランダの人々の英語力がいかに高いかがわかるでしょう。ちなみに、日本は87位となっています。また2020年にオランダと日本のワーキングホリデーが開始されたことで、多くの日本人がオランダを訪れ、英語を学ぶ機会が増えました。オランダでは、オランダ語が話せなくても英語で就労可能な仕事先が多く、英語が通じる環境で働けます。英語の語学学校も充実しており、ネイティブ講師がそろっているため、英語圏さながらに質の高い英語教育を受けられます。
オランダには世界的にも評価の高い大学が数多くあり、その中でも特に有名なのはライデン大学、ユトレヒト大学、そしてデルフト工科大学です。ライデン大学は1575年に設立された国内最古の大学であり、長い歴史と伝統を誇ります。また、英語のみで受けられる学士号コースも提供していることが特徴です。ユトレヒト大学はライデン大学に次ぐ古い歴史のある大学で、さまざまな学部と研究施設がそろっています。豊富な学生と先進的な研究環境は、学生たちに幅広い学問分野での深い学びを提供してくれるでしょう。デルフト工科大学はオランダ工科大学の中で最高峰とされ、特に工学分野での教育と研究が評価されています。デルフト工科大学の航空工学専攻では、英語のみの受講が可能であり、国際的な学生にも門戸を開いていることが特徴です。最先端の技術と知識を学ぶために世界中から優秀な学生が集まり、刺激的な学びの環境が提供されています。
オランダは積極的に移民を受け入れているため、さまざまな国の人と出会えます。特に首都アムステルダムにはさまざまな国籍を持つ人々が暮らしており、それぞれに異なった文化や背景を持つ人々が共存しています。留学中の日常生活でも、街を歩いたりスーパーに行ったりするだけで、さまざまな国の人と関わる機会が豊富です。また、オランダの大学には、ドイツやベルギー、イタリアや中国といった国からの留学生が多く、日本人留学生の数はそれほど多くありません。そのため、日本語に頼ることなく、積極的に英語などで交流する機会が増えることで、会話力が向上しやすいことメリットといえるでしょう。
オランダは英語を使える人が多い国ですが、日常生活や行政手続き、地域のコミュニティとの関わりでは、オランダ語が必要となる場面が少なからずあります。アムステルダムのような国際都市では、英語が広く通じるため、英語のみでもある程度快適に生活が可能です。しかし、地方や田舎で生活する場合、英語だけでは限界があり、オランダ語の理解が求められることがあります。英語だけでもそれほど問題はありませんが、せっかくオランダに留学するならオランダ語も少しずつ学んでみることをおすすめします。
オランダは日本ほど食へのこだわりないため食事のバリエーションが少なく、日本と比較すると質素で満足できない可能性があります。さらに、日本のように365日、深夜でもコンビニやファミリーレストラン、娯楽施設が稼働しているわけではありません。オランダでは、多くの店舗や施設が夕方のお6時頃には閉まることが一般的で、特に地方では夜間や週末に営業している店が少ない傾向です。また、娯楽に関しても、アメリカや日本のように大人向けの娯楽施設が充実していないため、人によっては退屈に感じてしまうかもしれません。
オランダに留学するなら、どの程度費用がかかるのかも事前にリサーチしておくことが大切です。留学費用には学費だけでなく、渡航費や滞在費、生活費なども必要となるため、トータルでかかる費用を考慮しなければなりません。期間ごとのオランダ留学にかかるトータルの費用の目安は下記のとおりです。
留学期間 | 留学費用の目安 (学費、渡航費、生活費など含む) |
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1カ月 | 30~60万円程度 |
半年 | 60~100万円程度 |
1年 | 180~400万円程度 |
ただし、どのような学校に通うのか、また滞在する都市によっても費用は異なるため、あくまで目安として参考にしてください。また、留学費用の内訳には下記のようなものがあります。それぞれの内訳ごとの費用の目安は下記のとおりです。
費用項目 | かかる費用の目安(1カ月) |
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渡航費 | 8~15万円程度 |
学費 | 8~20万円程度 |
宿泊費 | 8~15万円程度 |
生活費 | 3~8万円程度 |
留学保険費用 | 1~3万円程度 |
上記のほかに、交通費や交際費なども必要となるでしょう。オランダの主要都市、特にアムステルダムでは家賃が高く、一人暮らし用の部屋でも家賃10万円以内では見つかりづらいです。滞在費用を抑えたい場合は、ルームシェアなども検討してみましょう。
アムステルダムは世界遺産都市として知られ、毎年多くの留学生や駐在員が訪れています。街並みは歴史があり、アムステルダムを象徴する美しい運河が街を流れ、その景観は訪れる人々を魅了します。アムステルダムは多くの移民を受け入れているため、英語が広く使われており、英語だけでも生活しやすいというメリットがあります。また、日系スーパーや日本食レストランもあり、日本からの留学生にとって過ごしやすい環境が整っています。
ロッテルダムはヨーロッパ最大規模の港を有し、オランダ第二の都市と呼ばれています。貿易が盛んで、世界中からの船が頻繁に行き交う活気ある港湾都市です。ロッテルダム大学ビジネススクールは、実践的なビジネス教育を提供することで知られています。カリキュラムには実務経験を重視した内容が含まれており、卒業の3カ月前には必須のインターンシップがあることが特徴です。そのため、海外での就職を考えている留学生にとって、ロッテルダムは学業とキャリアの両方を充実させるための魅力的な選択肢となるでしょう。
デン・ハーグはオランダ第三の都市であり、アムステルダムやロッテルダムと比較して混雑が少なく、ゆったりとした環境で過ごせるという特徴があります。静穏な雰囲気を好む留学生や駐在員にとって魅力的な都市といえるでしょう。デン・ハーグには優れた語学学校であるKickstartがあり、さまざまなコースが充実しています。Kickstartは特にコミュニケーション能力に着目した教育を実施しており、多くの学習に会話が盛り込まれています。そのため、実践的な言語スキルを効果的に身に付けられるでしょう。
オランダへの留学では、滞在期間によってはビザが必要です。過去180日の期間内で90日以内のオランダ滞在であれば、ビザは不要です。ただしオランダへの滞在が91日以上になる場合は、入国後8日以内にオランダ入国管理局に滞在許可申請をする必要があります。学生の場合、ビザ申請手続きは留学先の教育機関を通じて行われます。手続きの流れは教育機関によって異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。また、オランダにはワーキングホリデービザもあります。現地でお金を稼ぎながら語学学校に通うという方法も選べるため、オランダで働きながら長期滞在してみたい方におすすめです。
オランダで使われている公用語はオランダ語です。ただし、オランダ人の多くは英語を流暢に話せます。オランダでは、英語の語学学校も充実しており、ネイティブ講師がそろっているため、質の高い英語教育を受けられるでしょう。留学費用はどの程度必要となるのか、おすすめの都市はどこかも紹介しているため、これからオランダ留学を考えている方は参考にしてみてください。