学内のサイトや掲示板で目にする、遠い国々と都市。 初めて考える留学のこと。それどころか、日本を出ることすら初めてなのかもしれないあなた。 留学するなら、どこの国を選ぶべきなのか、悩んでいませんか?
留学は大きな決断です。そして、どこに行って、何をするのかを選ぶことは、留学そのもの以上に重要なことです。 そんな重要な意思決定だからこそ、私は自信を持って、ニュージーランドをおすすめします。
自然の美しさ、安全な環境、高品質な教育システムなど、ニュージーランドには留学初心者にとって理想的な条件が揃っています。 今回は、最初の留学にニュージーランドをおすすめする3つの理由について、私の体験を交えて解説します!
私は大学生の頃、日本の夏休みを利用し、ニュージーランドの大学に通いました。 経営学の1ヶ月間の短期クラスでした。
当時を振り返ると、「この夏休みに、ニュージーランドへ留学しよう」と決めた気持ちの元は、「英語を使ってみたい」というほんの小さなものでした。 ただ、後から考えると、その始まりの小さな気持ちを、背景含めて確実に叶えることができた場所のひとつが、間違いなく今回紹介するニュージーランドでした。
「英語を使ってみたい」という思いの背景には、「多国籍のイケてる仲間たちとつるみたい」という憧れがありました。(当時、日本の大学で留学生の頭の良さに感銘を受け、私もその集団に入りたいという気持ちが先行していました)
そんな私は、留学先自体に、留学生が多い場所を選ぶべきでした。 仮に、同じ「英語を使ってみたい」という気持ちから始まっていても、たとえば背景が「海外向けにプレゼンできるようになりたい」であったならば、同じ1ヶ月でも行くべき場所ややるべき勉強は異なっていました。
だから、あなたに今、留学したいという気持ちが芽生えているなら、その背景に目を向けると良い選択ができると思います。
初めての留学では、小さくても良いので成功体験をつむことを意識しましょう。 ここでの成功とは、思ったことができたということです。 たとえば「英語で3回の会話のラリーができた」くらいのものでも、成功なのです。
このとき大事なのは、成功できるところに留学するということです。 英語で会話のラリーをする場合、最初からネイティブの会話に混ざろうとすると、ついていくのが大変です。 一方で、ネイティブではない人たちの集団や、ノンネイティブの対応に慣れている英語話者が相手であれば、成功体験が積みやすいと言えます。
こういった少しずつの積み重ねで、留学を通しての目的を果たすのです。 「今度は1セメスターのまとまった期間で」「今度は本科で」など、 初めての留学がうまくいくと、次の夢が大きくなっていくものです。
さて、それでは初めての留学にニュージーランドをおすすめする理由です。 まずは何といっても受けられる教育とサポートです。
私が通った現地の大学は、本校のキャンパスの近くに留学生向けの語学学校が併設されていました。 つまり、いきなり英語で経営学の講義を受けるのではなく、英語のレッスンを受けながら経営学の講義を受講することができたのでした。
ある意味で、私たち留学生の受け入れに慣れているからこそ、大学側が円滑に勉強できるようにレールを敷いてくれていたのでした。 それだと少し物足りなく感じるかもしれませんが、初めての留学では物足りないと感じるくらいにカリキュラムをやりきることが大事です。
本校では、かなり高い質の議論をしているんだろうなと、講義をのぞいて感じていましたが、これがまさに次の夢を育てた素晴らしい教育でした。
世界163カ国を対象に内的情勢や外的情勢を総合的に分析した2023年の世界平和度指数(Global Peace Index)で、第4位にランクインしたニュージーランド。 このランキングで日本は第9位でしたので、日本よりも安全な国なのです。
出会った人々もみんなフレンドリーでした。 印象深い出来事が2つありました。
1つめは、初日にさっそくトラブルに見舞われたときでした。 私はホームステイ先のホストファミリーの家に荷物を置き、周辺を把握するために散歩をしていました。 そして、道に迷ってしまいました。 Google MAPを使えば帰れるだろうと思っていましたが、スマホをローミングしていなかったため、屋外で通信ができなかったのです。 仕方がないので、私は目の前の知らない家の奥さまに 「すみませんwifi貸してください(Excuse me, could you lend me the Wi-Fi?)」 理由はかくかくじかじかで..と身振り手振りで伝え、wifiをお借りし、道案内までしていただいてホストファミリーの家に帰ることができたのでした。
ニュージーランドのように平和な国でなかったら、不審者だと思われて追い出されたり通報されたりしていたかもしれません。
2つめは、ホストファザーの言葉でした。 「ニュージーランドにいる人はみんなニュージーランド人なんだ。だから、君も仲間なんだよ」 とホストファザーがディナーの席で話してくれました。
当時の私の日本人的な見方では、ホストファザーはネパール人(ネパールで生まれて、ニュージーランドに移住された方)だったのですが、だからこそ深い言葉でした。 たとえば、日本でアメリカから来た人を見かけると、その人のことをアメリカ人だと認識します。ニュージーランドではそんな風には捉えないということです。これは、とても素敵な文化だと感じました。
ニュージーランドには手つかずの自然が残る国立公園があり、その多くは世界遺産に登録されています。
通学のときに道路の傍をみると山が広がっていました。 学校の横には大きな川が流れ、この川の向こうには何があるのだろうかと思い巡らせました。
人が住む住宅地と自然が境目がなく接しているような場所で過ごした1ヶ月間は、思い出すたびにとても感傷的な気持ちになります。
勉強の内容そのものはどこでもできるとも言えるからこそ、気持ちよく過ごせる環境を選ぶことはとても大切です。 有名な観光地や建物も魅力的なものですが、普段通学したり滞在したりする場所の観点でも、留学先を検討してみると良いでしょう。 そうすると、きっと素敵な時間を過ごせますよ。
最初の留学のときに大事にしたいことと、最初の留学にニュージーランドをおすすめする理由について解説しました。
留学は素晴らしい経験です。しかし、準備があってこそ素晴らしいものになるのです。 良い準備をして、良い留学にしてくださいね! この記事が、あなたの留学の成功につながれば幸いです。