近年、奨学金を利用して進学する学生は増えています。その一方で、利用者の増加に伴い、卒業後に返済する段階で奨学金を延滞する人の数も増えています。
卒業後の日常生活に支障をきたさないためには、事前に奨学金の返済計画を立てておくことが重要です。
この記事では、奨学金の返還者に対するアンケートをもとに、延滞を回避するためのヒントをわかりやすく解説します。
※参考:平成30年度奨学金の返還者に関する属性調査結果|日本学生支援機構
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下のグラフは、奨学金の延滞者・非延滞者ごとに、申請手続きを行なった人の割合を示したものです。
ここから、申請手続きを行なったのが「学生本人」である場合の延滞割合は低いこと、「親等の学生以外」である場合は延滞割合が高いことがわかります。
「国の教育ローン」の債務者は保護者ですが、奨学金の債務者は学生です。保護者が申請手続きを手伝ってもかまいませんが、保護者に全ての手続きを行わせないでください。子供は自分自身が奨学金を返さなければいけないという自覚を持たなくなる可能性があります。
下のグラフは、奨学金受給者が返還の義務を知ったときがいつであるか、という質問に対する答えの割合を示したものです。
非延滞者のうち90.1%は「申請手続き前」に認識しているのに対し、延滞者では51.1%と約半分でした。また、延滞者のうち、貸与終了後に返済義務を知った人の割合は20.1%であり、さらにその半数以上が「延滞通知を受け取った後」に知ったと答えています。
学生本人が、奨学金を申請することにより奨学金を返還する義務が生まれることを認識すれば、「延滞の催促を受け取った後」に知るというようなことを回避できます。奨学金を借りる際は、申請した奨学金に返済の義務があるか否かをきちんと確かめておきたいですね。
延滞が始まった理由・きっかけは、「家計収入の減少」が67.1%と最も高く、「家計支出の増加」が39.5%、「入院・事故・災害等による」が18.1%、「忙しかった」は14.1%でした。
また延滞が続いた理由は、「本人の低所得」が64.0%と最も高く、「奨学金の延滞額の増加」が39.9%でした。
奨学金は、卒業してから7ヶ月目(3月卒業の場合は10月)から返還が始まります。収入が少なかったり、予期せぬ支出が多かったりすると、就職初年度の貯蓄は難しい場合があります。そのため、学生のうちにアルバイトをするなど、返還のための資源を作る方法を考える必要があります。
また奨学金を借りた新社会人は、家計簿で家計を管理し、支出を管理する習慣を身につけましょう。お金を無駄にしない習慣をつけることも重要です。
さらには、医療費を節約するために民間医療保険に加入することを検討してください。レギュラータイプなら、安い保険料で大きな保証が受けられます。
3か月間延滞した場合は、個人信用情報機関のいわゆるブラックリストに登録されます。登録が完了すると、クレジットカードの作成や住宅ローン契約が制限されます。また、一度登録されると、返済を完了してもその後の5年間は記録が残ります。
あまり知られていませんが、日本学生支援機構は、返還が困難な方のために「減額返還制度」や「返還期限猶予制度」などの救済措置を講じています。
アンケートによると、返還前に猶予制度を知っていた人の割合は、延滞者のうち4.8%、非延滞者のうち37.3%でした。
これらの制度をあらかじめ知っておき、万が一、返還が困難になりそうな場合は、必ず日本学生支援機構に相談をしましょう。
※「減額返還制度」や「返還期限猶予制度」を詳しく知りたい方はこちら奨学金の返済の仕方を解説|返済方法にはどんな種類があるの?
いかがでしたでしょうか?奨学金延滞の理由の多くは「奨学金を返済することを知らなかった」というケースが多いことがわかります。奨学金を借りることをこれから検討している方は、必ず自分が借りる奨学金が返済の義務があるか否か確認してください。
また、すでに奨学金を借りている方も、自身が借りている奨学金が返済の義務があるかどうかをすぐに確認してください。
奨学金は自身の理想のキャリアを実現するための手段です。奨学金を借りて破産してしまっては元も子もないので、奨学金を理解し、返済計画をしっかりと立てて利用しましょう。
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