「就活で有利な入試方法は?」「入試方法で内定率に差がある?」このように疑問を持つ就活生も少なくありません。
実際に企業によっては大学名だけでなく入試方法によって選考結果が異なることもあるとか。
本記事では入試方法による就活の有利・不利、内定率の傾向などを解説しますので、参考にしてください。
「AO」とは、Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)の略語であり、各学校の入学選考事務局を指します。AO入試では、学校や学部・学科が提示する「アドミッションポリシー(受け入れ方針)」に基づいた「期待する人物像」が評価の基準となります。例を挙げると「自立心を持ち、何事にも積極的に取り組む姿勢を持つ生徒」といった人物像に合致するかどうかが重要です。
大学や専門学校のAO入試では、出願前のエントリー制度により面談や面接などが行われ、自校の学生となる人物を評価することもあります。他の入試とは異なるポイントで、志願者の個性や適性をより深く見極めるための取り組みとして位置づけられています。
結論から言うと、AO入試は就活に不利か有利ということは一概には言えませんが、以下ではデータをもとに傾向などを解説します。
株式会社マイナビの調査によると「現在在学中の大学・学校には、どのような入試方式で合格しましたか?」という質問に対する解答では、全体の51.0%が「一般入試」で合格したとのことでした。大学では「一般入試(50.8%)」が最も多く、短大では「推薦入試(指定校)(40.8%)」、専門学校では「AO入試(36.9%)」が主な入試方法でした。
また、現在内定を持っている学生の受験時の入試方法と内定率を見ると、「一般入試」で入学した学生の63.1%、「センター試験利用入試」で入学した学生の56.9%が内定を確保しています。一方、「推薦入試」で入学した学生は51.6%、「AO入試」で入学した学生は43.6%と、学科試験を課される入試方式を選択して入学した学生の方が、内定を得る割合が高い傾向があることが分かります。
入試方法別で企業の一次選考におけるSPIやWEBテスト、筆記試験などの得点は影響があることも少なくありません。一般入試を経験した学生は、国語や数学などの基礎があるため、学力試験で高得点を取りやすい傾向があります。一方、偏差値の高い有名大学出身者であっても、特別選抜組や内部進学組など一般入試を経験していない学生は、学力試験で苦戦することがあります。
このような背景から、学力を重視する企業は、偏差値だけでなく、大学における入試制度も重要視して面接で評価します。有名大学のブランドは強力な武器となるかもしれませんが、現代では学歴だけでなく入学時の経緯や基礎学力も重視される傾向があります。一般入試を経験して入学し、しっかりと学力を身につけた学生は、その点が評価されることが多いです。
以下では、入試方法別に就活生の特徴を解説します。
順に解説していきます。
学生の多くが自分の志望する大学にそのまま入るため、大学入学後のモチベーションも高い傾向にあります。そのため、授業にも真剣に取り組む学生が多いです。また、学校推薦を受ける学生は、高校時代に部活動や生徒会といった課外活動を活躍に取り組んでいたり、先生方との関係構築も上手にできる器用な生徒も多いです。
そのため、ゼミのグループワークでは積極的にリーダーを務めたり、周囲と連携を図ったり、クラスでは気の利いた動きをすることが多いです。
就活のグループワークなどにおいても周囲と協調しながら成果を出すことができるでしょう。
基本的な学力に問題はなく、要領の良さや地頭の良さも一定程度担保されている学生が多い傾向にあります。そのため、適性検査などは突破しやすい学生が多いでしょう。
とはいえ、就活の面接やグループワークでは答えがある問題だけでなく、答えのない問題に対してどのような問題意識を持ち、それをどのように乗り越えているのかが重要といえるでしょう。
内部進学の学生の多くは私立学校出身であり、学費も高いため、経済的に恵まれた家庭の子供が多い傾向にあります。そのため、自己肯定感が高い学生が多いと言われています。
また、内部進学の学生は留学やボランティアなどの経験を積む人も多くいます。そのため、就活ではそれらのエピソードをもとに面接を進む学生も多いでしょう。
ここまで、就活において入試方法によって評価が異なることがある旨を解説してきましたが、実際に就活をした学生の視点で見ると異なる部分もあるようです。
株式会社マイナビの調査によると志望校選びの際に重視するポイントについて、大学生の「入学前」と「就職活動経験後」を比較した結果、「校風・雰囲気がよい」と「学びたい学部・学科・コースがある」が減少し、「大手有名企業への就職実績がよい」と「就職サポートが充実している」が増加していることが分かりました。
とくに、「就職サポートが充実している」に関しては、大学、短大、専門学校の回答がいずれも就職活動経験後に20ポイント以上上昇しており、就職活動時のサポートの重要性が示されています。
その他にも、「在学生の質が高い」、「教養が身につく」、「勉強するのによい環境である」なども、就職活動経験後に上昇しており、学生たちが入学後や就職活動の経験を通じてこれらの要素の重要性を実感していることがうかがえます。
上記から、就活においては就職実績や就活のサポート内容を見極めることが学校選びで重要だと言えます。
本記事では、就活におけるAO入試の内定率や入試方法別の特徴などを解説しました。
就活においては入試方法によって若干内定率に差があるものの、結局は本人次第な部分も大きいです。
本記事が進路選択やこれから就活を控える学生の一助になりましたら幸いです。
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