アイルランドはイギリスの西隣に位置するアイルランド島にある国です。しかしアイルランドと聞いても日本ではあまりなじみがなく「留学のイメージがわかない」という方も多いのではないでしょうか?
アイルランドに留学する前に、アイルランドという国の特徴や、アイルランド留学ならではのメリットなどについて知っておくことが大切です。
この記事では、アイルランドに留学するメリットやデメリットとあわせて、おすすめの都市や、かかる費用の目安について詳しく解説します。
アイルランド留学に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
アイルランドはかつて長くイギリスの植民地でしたが、独立戦争を経てイギリスから独立し、国号を「アイルランド共和国」として現在にいたります。
日本ではイギリスとは違って知名度がそれほど高くない国のため、アイルランドへの留学に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
アイルランド留学には、アメリカなどの日本人に人気の留学国とは違ったさまざまな魅力があります。
まずは、アイルランド留学ならでの特徴を確認していきましょう。
アイルランドに留学している日本人の数は、アメリカやカナダ、オーストラリアなど海外留学の人気国と比べるとかなり少ないです。
日本学生支援機構による2022年の「日本人学生留学状況調査」によると、日本人が多く留学している国の上位10カ国にも入っていないことからも、アイルランドは定番人気の留学先ではないことがわかります。
留学先で日本人が多いと現地で不安なときに頼れる存在になるというメリットがある一方で、どうしても日本語を使ってしまう機会が増えてしまいます。せっかく語学留学しているのに、英語を使わなくても生活できてしまえば、英語の会話力がうまくあがらない可能性があります。
その点、日本人留学生の数が比較的少ないアイルランドは、自然と英語でコミュニケーションを取る時間が多くなり、英語を学ぶのにとても良い環境だといえます。
他国の留学生と話す機会も増え、さまざまな国の人との交流にもつながります。
アイルランドの語学学校は、大きく分けて私立の語学学校と大学付属の語学学校の2種類があります。
私立の語学学校は、クラスが少人数制でサポート体制が整っているのが特徴です。アットホームな雰囲気で、英語力を総合的に身につけられます。
また、短期留学が可能で年間を通していつでも入学できるというメリットもあります。 そのため、社会人の留学生も少なくありません。
一方で大学付属の語学学校は、大学に所属して英語を学べるのでキャンパスライフや学生との交流ができます。
1クラスの人数は語学学校よりも多めで、専門性が高く密度の高い授業が受けられます。学部課程は基本的に3年間となるため、長期留学を希望する方向けです。
アイルランドの語学学校は、夏シーズンを除いて学生数が1クラス8名から、多くても10名の小規模校が多いです。
そのため、学生と先生との距離が近く、細かな指導が可能なので、より良い環境で英語が学べます。
小規模校ではクラスメイトだけでなく学校中の留学生と交流できるので、英語でのコミュニケーション力向上も望めるでしょう。
また、語学学校に通いながら、仕事のための人脈を広げられます。
さまざまな国がある中で、アイルランドを留学先に選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、アイルランド留学の具体的なメリットについて解説します。
アイルランド留学をするにあたって「治安が心配だ」という人も多いのではないでしょうか。
実はアイルランドは、シンクタンク経済平和研究所が発表している「世界平和度指数(2024)」で第2位にランクインするほど、治安が良い国です。
世界でも治安が良い国として知られている日本ですら17位のため、アイルランドの治安の良さがわかるでしょう。
ただし、治安が良い国とはいえ、日本人などの外国人はスリや置き引きなどで狙われやすいため、貴重品の管理や夜間の外出などには注意が必要です。
また、アイルランドは衛生面でも評価が高く、街の景観もきれいです。国の治安や衛生面で留学先に悩んでいる人にもおすすめです。
アイルランドの語学学校は、ヨーロッパ出身の学生が多く、アジア出身の学生は比較的少ないです。そのため、ヨーロッパ出身の学生と知り合う機会が自然と増えるというメリットがあります。
ヨーロッパの学生と英語でコミュニケーションを取ることで、スピーキング力の向上が望めるうえに、さまざまな国の人と交流を深められるでしょう。
日本とは異なったさまざまな国の文化に触れることで、自身の価値観や考え方が変わり、人生の選択肢が増えるきっかけにつながるかもしれません。
アイルランドは、人気な留学先であるカナダやアメリカと比べ、日本人からの知名度がまだ低いです。 そのため、アイルランド留学をすることで人とは違った留学体験ができます。
アメリカなどのメジャーな留学先とは異なった環境に身を置き、ヨーロッパの文化を堪能することで、特別な留学生活を送れるでしょう。
また人とは違った留学経験をした後に、その経験をどう活かすかも大切です。せっかく留学するなら、その後の人生も踏まえて、積極的にさまざまな経験をしてみましょう。
アイルランドは、学生ビザでアルバイトができることもメリットのひとつです。学生ビザでは、アルバイトができない国もあるためです。
さらにホリデー期間には、フルタイムでアルバイトができるというメリットもあります。そのため、生活費を稼ぎながら語学学校で学んだ英語を実践することができます。
ただし、アルバイト先が見つかりにくいという人も少なくありません。アルバイトをしている留学生の多くが、友達や語学学校からの紹介で働いています。
また、アルバイトを開始するときは税金処理等の手続きや口座開設が必要です。手続き関係のわからないところは、語学学校のスタッフなどに確認しましょう。
アイルランド留学にはメリットもあるものの、いくつかの注意点もあります。
ここでは、留学前に知っておきたいデメリットについて確認していきましょう。
アイルランドは、日本人留学生が少ないことから、人によっては孤独を感じる場合があります。
悩みや寂しさが生じたときに気軽に日本語で相談できないことで、不安になってしまうケースもあるでしょう。
そのため、話しやすい日本人留学生が多い方がいいという人には、アイルランド留学は向いていない可能性があります。
ただし、LINE等のSNSを活用し家族や友達と連絡を取り合える環境を整えれば、孤独感を解消できる場合もあるでしょう。
アイルランドではもともと「アイルランド語」が使われていましたが、16世紀のイギリスによる植民地支配により、英語が使われるようになりました。
イギリス英語にはアメリカ英語とは異なる発音がありますが、アイルランドではさらにアイルランド語の影響も加わって、独特の訛りがあります。
日本ではアメリカ英語で学習することがほとんどのため、英語は聴き慣れていても、アイルランドの英語は聴き取りづらいと感じる人も少なくありません。
留学当初は苦労するかもしれませんが、慣れてきたらアイルランド独自の表現も学んでみてはいかがでしょうか。
アイルランドは年間を通して過ごしやすい気温です。しかし、1日の中で天気が変わりやすい特徴があります。雨の日が多く、2日に1度は雨が降るとも言われています。
晴れていたのに突然雨が降ることや、天気予報が外れることも少なくありません。そのため、出かけるときは、突然の雨に備えて準備をしましょう。
あまりの雨の多さに憂うつになるかもしれませんが、滞在期間が長くなると不安定な天候にも慣れてくるでしょう。
アイルランド留学をするにあたって、どこの都市で学べばいいのか悩まれる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、アイルランド留学におすすめの都市をご紹介します。
アイルランドの首都にあたるダブリンには、人口の4分の1ほどの人が住んでいます。
アイルランドのなかでも語学学校の数が最も多く、大規模な学校から小規模な学校までさまざまです。 語学学校のコースの選択肢も多く、アイルランド留学の拠点とされています。
そのためダブリンは、複数の語学学校に通いたい人や多くの選択肢から語学学校を選びたい人におすすめです。
また、ダブリンにはGoogleやFacebook等の大企業が欧州本社を置いています。 ワークホリデーの人も応募可能な求人があるので、採用されれば仕事のチャンスも広がるでしょう。
アイリッシュパブの聖地とされるテンプル・バーがあるのも魅力のひとつです。
コークはアイルランドのなかで第2の都市とされており、複数分野の大学があります。 アイルランドの教育の中心であり、博士号を取得する学生も少なくありません。
語学学校の数はダブリンと比べると少ないですが、日本人の数も少ないため、英語を集中して学ぶには良い環境と言えます。
またコークはダブリンと比べて街が小さいので、都市のほとんどを歩いて回れます。 そのため、土地勘がない場所は不安だと感じる留学生にもおすすめです。
ただし、コークの英語はアイルランド訛りが強いので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
アイルランド留学を検討するうえで、留学にかかる費用が気になる人も多いのではないでしょうか。
アイルランド留学にかかる費用は、滞在する期間や学校の種類などによって異なります。
おおよその目安として、3カ月で60~150万円程度、半年で120~250万円程度、1年間で220~400万円程度かかります。
留学にかかる費用の細かい内訳としては、渡航費や学費、滞在費、生活費などに分けられます。
アイルランドへの渡航費は往復で15~25万円程度です。格安航空券を活用すれば費用を節約できるでしょう。
学費は学校にもよりますが、1カ月あたり6~15万円程度が目安です。
また、アイルランドは隣国のイギリスほどではないものの、物価が高い国です。滞在費や生活費が高くなりやすいため、外食を避けるなどして費用の節約を心がけましょう。
アイルランドに留学する日本人は、アメリカなど人気の留学国と比べるとかなり少ないため、日本人に頼らず、外国の留学生との交流により語学力が身につきやすいというメリットがあります。
また、アイルランドは学生ビザでもアルバイトができるほか、ヨーロッパの留学生に出会う機会も多いなどさまざまな魅力があります。
自然が豊かで、独自のケルト文化が根付く魅力的な国のため、人とは違った留学体験がしたい方は検討してみてはいかがでしょうか。