
豊かな歴史がありつつ、現代のアートや音楽、ファッションなどでも世界をリードするイギリスは、日本からの留学先として高い人気のある国です。
イギリスへの留学には多くのメリットがありますが、知っておきたい注意点やかかる費用の目安などもしっかり把握しておくことが大切です。
この記事では、イギリス留学のメリットやデメリットとあわせて、かかる費用の目安や留学におすすめの都市について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
さまざまな留学先がある中から、イギリスを留学先に選びことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは。イギリスに留学する具体的なメリットについて解説します。
メリットの2つ目は、本場のイギリス英語をしっかり学べることです。
日本の英語はアメリカ英語が基本となっていますが、英語発祥の地はイギリスです。イギリス人がアメリカやカナダなどに渡り移民したことから、世界中に英語が伝わったとされています。
イギリス英語はアメリカ英語と発音が異なる部分も多く、アメリカ英語の発音に慣れていると聞き取れないケースも少なくありません。
日本でもイギリス英語を学べるスクールや教室はありますが、英語発祥の地であるイギリスで本場の英語を勉強することでよりリアルで実践的なイギリス英語を身につけられるでしょう。
メリットの3つ目は、イギリス留学は語学留学以外の選択肢も多いことです。
たとえばワーキングホリデーや専門留学、大学留学など自身の目的に合わせたさまざまな留学方法の中から選べます。
ほかにもホームステイやおけいこ留学など、短期留学を希望する方向けの選択肢もあります。
自身の学びたいことに合わせて、しっかりと留学プランや学校をリサーチしておきましょう。
メリットの4つ目は、イギリス留学では、語学以外にもさまざまな専門分野を学べることです。
イギリスは世界的に有名な大学も多く、美術やファッション、デザインなどの専門分野でも世界をリードする国です。
特定の専門分野を学べる留学コースや学校、ビジネススクールも数多くあり、自身の目的にあわせて選びやすいでしょう。 そのため、イギリス留学は語学だけでなく、美術やファッションなどの専門スキルを本場でしっかり学びたいという方にもおすすめです。
イギリス留学にはさまざまなメリットもありますが、いくつか知っておきたいデメリットも存在します。
ここでは、イギリス留学でのデメリットについて確認していきます。
イギリスは、生活費が高くなりやすいというデメリットがあります。
IFM(国際通貨基金)が発表した2023年度の「世界の消費者物価上昇率(インフレ率)ランキング」によると、日本が150位、アメリカが131位、オーストラリアが99位に対し、イギリスは67位と、人気の留学先の中でもかなりインフレ率が高い国となっています。
留学費用には、渡航費や学費だけでなく、毎日の生活費も継続してかかるため、物価が高いことで留学にかかる費用が高くなってしまうというデメリットがあります。
イギリス英語に慣れるのに時間がかかる可能性があるというデメリットもあります。
日本の英語教育はアメリカ英語のため、イギリス英語の発音にはほぼなじみがありません。
英語力に自信がある人でも、アメリカ英語とイギリス英語の発音やイントネーションの違いに困惑するケースもあります。
そのため、イギリスに留学してすぐの時期には、現地の人がなにを話しているか聞き取れないこともあるでしょう。
イギリスへの留学を決めたあとは、実際に渡航するまでにイギリスの映画やドラマなどである程度イギリス英語の発音に慣れておくことをおすすめします。
イギリスは比較的治安が良い国ですが、軽犯罪が多い点に注意が必要です。
経済平和研究所が発表した2024年度の「世界平和度指数」によると、日本が17位に対し、イギリスは34位となっており、日本ほど治安が高いわけではないことがわかります。
特にイギリスでは、近年バイクを使った路上強盗や、スリや置き引きなどの盗難、住宅への侵入窃盗が多く発生しています。
そのため現金や貴重品は常に持ち歩く、歩きスマホはしない、事前に治安の悪い場所をリサーチし近づかないなど、滞在中は被害にあわないように対策をしましょう。
イギリスに留学するなら、具体的にどの都市に留学をするのかを決めなければなりません。 留学の目的によっても留学すべき場所が変わるため、事前にしっかりとリサーチしておきましょう。
ここでは、イギリスで特に留学におすすめの都市を4つご紹介します。
イギリスの首都であるロンドンには、語学学校だけでなく、名門大学や専門学校といった教育機関が数多くあり、学びたい専門知識をより深く身に着けることができます。
さらに、ロンドンは歴史ある文化や建築物や美術館、最先端の情報・流行にも触れることができるので、学校で学ぶこと以外にも多くのことを吸収できるでしょう。
また言語学校や大学の多くは市街地にあるため、勉強の息抜きに街へ繰り出し、観光地や美術館、劇場などを巡ることができます。
また、ロンドンは留学以外にも仕事や移住など世界中から多くの人たちが集まります。
さまざまな価値観を持っている人たちとの交流は、新しい刺激や発見にもつながり、知識を深めるだけでなく人としての成長にもつながるでしょう。
オックスフォードは、世界的にも有名なオックスフォード大学が存在するイギリスでも有数の学園都市です。
街の規模としては小さいながらも、質の高い授業を提供する学校が多くあります。
ほぼ訛りのない綺麗な英語を学べるため、アメリカ英語を学んだ日本人でも聞き取りやすく安心して勉強できます。
また、オックスフォードの街やカレッジは映画などの撮影でも使われ、映画「ハリー・ポッター」の舞台にもなったクライストチャーチ・カレッジは人気の観光スポットです。
ロンドンとは違った魅力のある都市として、人気の高い留学先です。
ブライトンはイギリス国内でも有名なリゾート地であり、綺麗なビーチやカラフルな街並みが特徴です。
ブライトンは日本人が少ない街のため、生活は必然的に英語のみになり、集中して英語を学びたい方や実践的に英語を学びたい方には向いている街といえます。
またブライトンの街中にはカフェや洋服・雑貨、ジュエリーショップなども多く、勉強だけでなく市内散策も楽しめます。
特にカフェやショップ、パブでは、さまざまなシチュエーションの会話を実践できるため、会話力を鍛える場としても活用できます。
ケンブリッジはオックスフォードに並ぶ有名な都市であり、名門ケンブリッジ大学をはじめとした質の高い英語教育を行っている言語学校が数多く存在しています。
世界中からも多くの学生が集まり、観光地としても有名なケンブリッジですが、日本人留学生の数はあまり多くありません。
そのため、自然と英語のみの環境で生活することになり、集中して英語の勉強ができます。
また観光地としても有名なため、美しい建築物や美術館を巡ってリフレッシュしたり、豊かな自然で癒やされたりするのもいいでしょう。
街の中心を流れるケム川では春から夏にかけてパンティングというボート遊びも楽しめます。
美しく歴史のある建造物や自然豊かな街のケンブリッジは住みやすく、長期滞在におすすめの街です。
イギリス留学では、留学期間によってビザが必要かどうか、また必要なビザの種類が異なります。
まず、イギリスへの留学期間が6カ月以内であればビザは必要ありません。しかし、期間中は働くことができない点に注意が必要です。
またイギリスに6カ月以上留学する場合は学生ビザが必要です。
ビザの種類は大きく2つあります。
1つ目は短期留学ビザです。言語学校で6カ月から11カ月の英語コースの受講に必要となります。ただし短期留学は、ビザの延長とアルバイトができません。
2つ目は学生ビザです。こちらは大学や専門学校といった高等教育課程の留学に必要となります。
学生ビザの場合は、滞在期間はコースによって変わりますが最長で5年間滞在できます。また英語力の証明が必須ですが、イギリス国内でのビザの延長とアルバイトも可能です。
ただしイギリスのビザ制度は1年の中で頻繁に変更されるので、イギリス移民局ホームページを常に確認しておきましょう。
イギリス留学を決めたら、かかる費用の目安も確認しておくことが大切です。 イギリス留学にかかる費用は、授業のカリキュラム、学校に通う期間、私立か大学付属の言語学校か、などによって大きく異なります。
たとえば、短期留学の場合は1カ月でトータルで30万円~70万円程度が目安ですが、6カ月になると140万円から400万円程度必要となります。
留学に必要となる費用の内訳は、渡航費や学費、滞在費、生活費などです。
ロンドンへの渡航費は往復で10万円~20万円が目安です。また学費は教育機関によって異なりますが、1カ月あたり15~25万円程度が目安です。
また滞在費や生活費については、ロンドンなど都市部では、郊外に住むよりもかかる費用が高くなります。
費用を節約したい場合は、都市部を避けるか、できるだけ自炊などをして生活費を節約する方法を考えましょう。
イギリスは日本人留学生がアメリカやオーストラリアなどと比べると比較的少ないため、自然と英語の勉強に適した環境に身を置くことができ、集中して本場のイギリス英語の勉強ができます。
語学留学以外にも、大学や専門学校などレベルの高い教育機関が数多くあるため、さまざまな専門分野を学ぶことも可能です。
また、街には伝統的な文化や歴史、流行りのトレンドやアートや芸術などが溢れているので、メインの勉強以外にも多くのことを学べるでしょう。
イギリスで自身がなにを学びたいのかを明確にし、自身の希望や予算にあった留学先を選びましょう。
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